榛名湖畔を創作の拠点に 高崎にアーティスト・レジデンス開館

2020年9月17日 08時03分

榛名湖畔にオープンした榛名湖アーティスト・レジデンス

 芸術家が地域に滞在して創作活動を展開する「榛名湖アーティスト・レジデンス」が、高崎市榛名湖町の榛名湖畔に開館した。新型コロナウイルスの影響で3カ月遅れとなったが、若手アーティスト4人の利用も始まり、関係者は「芸術文化活動の拠点として世界に認められる場にしたい」と力を込めた。(石井宏昌)
 現地で今月上旬にあった記念式典で富岡賢治市長は「幅広い文化活動の拠点にしたい」とあいさつ。内覧会も開かれた。職員として常駐する芸術家二人や、利用する県内外のアーティスト四人も出席し、作品を紹介した。

創作スペースで開かれた記念式典=いずれも高崎市で

 一〜二カ月滞在予定の竹内奏絵さん(32)=東京都東大和市=は油彩が専門で「自然が豊かで変化に富んでいる。この場で感じたことを形にしたい」。山形市の美術系大学を卒業予定の竹内美絵さん(22)=高崎市井野町=も油彩を手掛け「同時期に滞在する人の刺激を受けながら、表現力を磨きたい。一、二年滞在して作品を発信していきたい」と意気込む。市によると、四人の他に既に十人ほどの申し込みがあるという。
 施設は、昭和の歌謡曲「湖畔の宿」のモデルとなった老舗旅館から建物の寄付を受け、市が九千五百万円をかけて改修した。工房に加え、宿泊スペース九室や共同のキッチン、風呂など長期滞在が可能な居住設備を備える。
 榛名湖畔は画家の竹久夢二や藤田嗣治など芸術家や文人に愛された地。そこに創作の場を開設し、国内外の芸術家に安価で提供することで周辺地域の活性化につなげる狙いがある。
 都内から常駐職員として移住した油彩画家の福田絵理さん(32)は「ここに滞在して新たな人や風景と出会うことで、たくさんの作品が生まれてほしい」と期待を込めた。
 問い合わせは榛名湖アーティスト・レジデンス=電027(395)0333=へ。

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