「桜を見る会」見直し作業は「必要なし」 菅首相、在任中は予算要求せず

2020年9月18日 06時00分
 菅義偉首相は17日、自身の首相在任中は「桜を見る会」を中止し、予算要求を行わない考えを表明した。官邸で記者団に語った。加藤勝信官房長官は同日の記者会見で、首相の表明を受け、安倍内閣当時に政府が行うとした発表していた桜を見る会に関する見直し作業は「必要なくなった」と、行わない方針を明言。安倍内閣の下での私物化批判を受けた問題点の検証が行われず、うやむやなまま放置される恐れがある。

「桜を見る会」の問題点と疑問点

 菅首相は16日の就任会見で、来年度以降の中止に言及した。17日に記者団から廃止なのかと問われると「予算要求はしないということだ」と説明。加藤氏は「首相は在任中はやらないと申し上げた」と述べた。両氏とも、次政権以降の判断は縛りたくないとの考えがあるとみられる。
 桜を見る会を巡っては、安倍晋三前首相の地元支援者が多数参加するなど招待基準が不明確なことや、経費の増加などが問題視され、政府は今年の開催を中止。安倍氏は昨年11月、招待基準の明確化、予算や招待客数の適正化など全般的な見直しを行った上で、2021年以降の開催を検討することを表明していた。
 菅首相も6月、官房長官として21年度予算の概算要求までに見直しを行う考えを示していたが、会の中止により、見直し作業も中止となる。
 共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で「中止をもって疑惑にふたをすることは絶対に認められない。政権の中枢が私物化した疑惑が問われている」と、引き続き追及する考えを強調。社民党の吉田忠智幹事長も会見で「『リセットするから忘れてください』ではすまされない。問題点の検証と解明が必要だ」と指摘した。(清水俊介)

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