中央区プレミアム付き買い物券販売 区役所に長蛇の列、再販へ

2020年9月18日 07時29分

中央区が発行した「ハッピー買物券2020」の見本(区提供)

 中央区発行の、20%のプレミアムが付いた「ハッピー買物(かいもの)券2020」の購入を希望する区民が十六日、区役所に殺到する混乱があった。これを受けて区は、来庁したのに購入できなかった区民を対象に券を再販売すると決めた。ただ、対象者全員に整理券を配るなどの対応ができておらず、さらなる混乱も懸念される。 (梅野光春)
 「まだ買えると思っていたのに…」。十六日正午ごろ、五歳と一歳の娘を連れて区役所を訪れた育児休業中の中村理恵さん(40)は残念そうに話した。
 この買い物券は、五百円券二十四枚つづりの一冊一万二千円分を一万円で販売。コロナ禍で冷え込む経済を刺激しようと、昨年度までのプレミアム率10%を倍にした。銀座の百貨店や築地場外市場の名店、コンビニも含めて区内の約千六百店舗で使える。
 十五万冊用意し、六月に区民限定で一人一回五冊(五万円)までに限り発売。残りは区内在勤者に対象を広げて販売した。今回は、それでも残った六千冊を、購入歴のある区民も対象に販売した。
 すると十六日午前九時の販売開始前から、区役所周辺に長蛇の列が出現。売り切れとなった正午ごろまで行列ができた。

16日朝、区役所周辺に並んだ人たち=中央区で

 売り切れが見込まれることから職員らは「並んでも買えません」と記したボードを持つなどの対応に追われ、交通整理のため警察官も出動。区の担当者は「正確な数は把握していないが、二千人以上は並んだようだ」と言う。
 こうした事態を受けて区は十七日、ウェブサイトにおわびのメッセージを掲載。合わせて、区役所に来たのに買えなかった人を対象に、再販売することを明らかにした。ただ、来庁を証明するものを全員に渡したわけではなく、区担当者は「どのくらいの区民が再販売に来るか、これから精査する」と説明する。
 購入をあきらめた同区の会社員女性(47)は「プレミアム率を上げてコロナ対策といいながら、行列で密になるのはおかしな話。再販売の時は、きちんと対策をとってほしい」と訴えている。

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