<新型コロナ>絵馬にアマビエ 元気、勇気を 西東京の神社 干支に代え募集

2020年9月19日 07時04分

「大賞」に輝いた佐藤法子さんの作品(いずれも田無神社提供)

 西東京市の田無神社は、来年の初詣時に参拝者らに販売する絵馬の題材を、疫病を鎮めるとされる半人半魚の妖怪「アマビエ」に変更した。例年、干支(えと)の原画を募ってきたが、賀陽(かや)智之宮司(35)らが「コロナに立ち向かう氏子や参拝者に元気と勇気のエールを送ろう」と呼び掛けた。全国から二百五十二点が寄せられ、大賞など計四点を原画に絵馬を作る。(花井勝規)
 神社であったコンテストの審査会では、審査員を務める漫画家クロマツテツロウさんと切り絵作家小出蒐(しゅう)さん=市内在住=が、最優秀作品の「大賞」に市内の主婦佐藤法子さん(50)の作品を選んだ。金賞に櫻井輝美さん(埼玉県新座市)と、わふさん(千葉県松戸市)の作品を選んだ。

金賞の櫻井輝美さんの作品

 佐藤さんの作品は、白い太陽とそれを囲むように花々やチョウ、うつむき加減で優しい笑みを浮かべるアマビエを描いた。ペンとマーカーで四日間で仕上げた。独学で絵を学び、児童書の挿絵の仕事をしていた時期もあったという。「絵には人の気持ちや世の中を明るくする不思議な力があるのを感じる。私の作品がお役に立ててうれしい」と話した。

金賞のわふさんの作品

 神社は、他の一点を含む四点を原画にした絵馬を計四千八百枚制作し、年明けから境内で一枚六百円で販売する。
 入賞・入選の二十四作品の展示会は十月一〜八日、西武新宿線田無駅前の田無アスタ二階センターコートで開かれる。問い合わせは田無神社=電042(461)4442=へ。
<アマビエ> 疫病退散の御利益があるとされる妖怪。その姿が描かれた唯一の資料は、京都大学付属図書館が所蔵する江戸時代後期の瓦版。ひし形の目や鳥のようなくちばし、長い髪、うろこがある半魚人のような体をしている。
 瓦版によると、弘化3(1846)年、肥後国(現在の熊本県)の海中に毎夜光る物が現れ、役人が現地に赴くと「私は海中に住むアマビエと申す者だ」と姿を現した。「当年より6カ年の間、諸国は豊作だが、病も流行する。その時には私の写しを早々人々に見せよ」と言って海中に入ったと伝えられる。

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