水門開けて退避「反省」 昨年の台風浸水で狛江市が住民に説明

2020年9月20日 05時55分 会員限定
 昨年10月の台風19号で浸水被害があった東京都狛江市で19日、被害の原因に関する住民説明会が開かれた。多摩川に雨水などを流す2カ所の排水路の水門を開けたまま職員を退避させたことについて、市側は「結果として多摩川から逆流が発生したことを真摯に受け止め、深く反省している」と述べた。市が公式に反省を表明したのは初めて。
 浸水は昨年10月12~13日、狛江市の六郷排水樋管ひかんと猪方排水樋管の両水門付近の住宅街で発生。隣接する調布市内を含め床下、床上合わせて500軒以上が浸水した。
 一瀬隆文下水道課長は説明会で、職員を退避させた12日午後7時半の時点では「多摩川からの逆流よりも台風の接近に伴う内水氾濫を懸念していた」と説明した。住民からは「判断ミスではないのか」と質問が出たが、市側は、当時の対応は「やむを得なかった」とする15日の最終調査結果に基づいた説明を続けた。
 市は今後の対応策として、水門の操作マニュアルを改善する方針や、逆流の有無を示す流向計と水位計などを設置したことを説明した。 (花井勝規)

狛江市が管理する六郷排水樋管の水門=東京都狛江市の多摩川で

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