封筒に包む夢 コロナ受け、江東区の「封筒女子部」が新商品開発

2020年9月20日 06時36分

「最近は売れなくなった『給料袋』用の封筒を活用した」と説明する封筒女子部の古川祐子さん=江東区永代のムトウユニパックで

 包める夢はもっとある。江東区永代の封筒メーカー「ムトウユニパック」の女性社員らでつくる「封筒女子部」は、これまで気が付かなかった封筒の新たな価値を提案する。新型コロナの流行を受けた「新しい生活様式」に対応したオリジナル商品も開発した。 (浅田晃弘)
 「食事をしたり化粧を直したりするとき、外したマスクをテーブルに置くのは抵抗があると封筒にマスクを入れていた人がいて…。これは、いけるのじゃないかとなりました」
 ムトウユニパックの企画室所属で「封筒女子部」部長の古川祐子さん(41)が振り返る。オンラインショップで販売中の「マスクふうとう」のデザインは三種類。妖怪・アマビエのイラストは部員が考えた。ツイッターでは「かわいい」などと好評だ。

マスクふうとうのデザインは3種類

 封筒女子部は、二〇一六年に活動を始めた。部署を超えて女性社員たちが集まり、リニューアルしたばかりのオンラインショップの活用について提案をすることが目的だったが「文房具好き」「紙好き」のメンバーが集まった。「もっと、かわいい封筒を作りたいよね」。実用的な事務用封筒を主力商品とするムトウにはなかった、オリジナル商品の企画がスタートした。
 第一弾は、一七年二月十日の「封筒の日」にあわせて発売した「kotonoha+bloom(コトノハプラスブルーム)」。カーネーションなど手作りのペーパークラフトが載っている。二と十で「ふうとう」に語呂合わせした封筒の日は、封筒女子部が提案して日本記念日協会の認定を受けた。特別な思いを届ける、特別な封筒として「花の封筒」を作った。
 ほかにも「チャック付き集金袋」やネットフリマ用「梱包(こんぽう)セット」を開発した。集金袋にチャックを付けたのは稽古事の教室などに月謝を払うとき、お金が散らばらないようにするため。梱包セットは、「メルカリユーザー」の部員から提案があった。暮らしの中で「あったらいいな」と思ったらアイデアにつなげる。

封筒女子部の活動を紹介するオンラインショップのサイト

 文書の電子化、ペーパーレス化の進展で封筒の需要は縮小傾向が続く。ムトウユニパック営業副本部長の奥田秀樹さんは「これまでにない、新しい商品が必要な時代になった。女性たちの発想を生かし、文書を送るだけではない封筒の可能性を探したい」と話した。

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