<ひとキラリ>親子で世界選手権制す フリースタイルスケートボード選手・船橋の藤井裕大さん(14)、雅博さん(48)

2020年9月20日 07時08分

フリースタイルスケートボードの世界選手権で優勝した藤井裕大さん(右)と父親の雅博さん

 フリースタイルスケートボードの世界選手権に出場した船橋市立行田中学校3年の藤井裕大(ゆうた)さん(14)が、最高峰のプロフェッショナル部門で初優勝を果たした。父親の雅博さん(48)はマスターズプロクラス(40歳超)で優勝し、親子そろっての世界一を達成。裕大さんは「優勝できるとは思わなかった」と振り返りながら、フリースタイルスケートボードの魅力を「難しい技ができたとき、優勝したときなどの達成感がいい」と笑顔を見せる。 (保母哲)
 二人が出場したのは、今年の「World Round−Up(ワールド・ラウンドアップ)」。毎年カナダで開催されているが、今年は新型コロナウイルスの影響で、七月にオンラインによるビデオ審査で実施された。計六部門で競われ、日本からは二十三人が参加し、五部門で優勝している。裕大さんは二位と一ポイント差で、四連覇を目指した日本人選手を制した。
 父親の雅博さんに習い、裕大さんが本格的にスケートボードに取り組んだのは小学三年生のとき。「いろんな技ができるようになって楽しくなった。同じ年のライバルがいたのも大きい」と話す。フリースタイルは、平地(フラットランド)でさまざまな技を繰り出し、その完成度を競う競技。
 裕大さんは二〇一八年の全日本フリースタイル選手権・アマチュアの部で優勝。日本フラットランドスケートボード協会(JFSA)の基準を満たしてプロとなった。一九年のWorld Round−Up・プロフェッショナル部門に初出場し、八位。「技と技の間、つなぎの場面でも技を取り入れるよう意識した」という今年は頂点に輝いた。
 スケートボードは東京五輪で初めて正式種目となり、おわん型のくぼみを組み合わせたコースである「パーク」と、斜面や階段などを利用する「ストリート」の両種目で競われる。「フリースタイルはまだまだマイナーなスポーツで、競技人口が少ない。多くの人に知ってもらうための普及活動もしたい」と裕大さんは今後を見据える。
 父親の雅博さんのスケートボード歴は三十四年ほど。始めたころは「一番になりたい」だったが、次第に「自分にしかできない技を」と競技を続けてきた。一三年のWorld Round−Up・プロフェッショナル部門で四位、一六年の全日本チャンピオンシップ・プロトーナメントでは優勝。現在はJFSAの副会長を務めるなど、日本のスケートボード界をけん引する。

練習に励む裕大さん(雅博さん提供)=いずれも船橋市で

 その雅博さんが力を入れているのが、フリースタイルスケートボードの普及活動。動画投稿サイト「YouTube」での公開や、デモンストレーションなどを続けている。
 フリースタイルスケートボードは「簡単な技から難しい技まで多種多様な技があり、少しずつステップアップできる。その達成感も味わえる。何より平らな場所があればいい。老若男女が楽しめるスポーツです」。親子での二人三脚は、まだまだ続きそうだ。

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