<衆院選展望 8選挙区 予想の顔ぶれ>5区、6区

2020年9月21日 07時13分

◆5区 現新 三つどもえ

 自民党入りを目指す無所属現職の細野豪志さん、自民党現職の吉川赳さん(東海比例)、新「立憲民主党」から出馬を目指す新人の小野範和さんの三つどもえの戦いになりそうで、情勢は混沌(こんとん)としている。
 5区は長らく細野さんの牙城。旧静岡7区から、区割り変更で出馬したのは二〇〇三年。民主党のホープとして、以降負けなしの六連勝。一七年の前回選は希望の党から出馬し、吉川さんに約四万五千票差をつけ圧勝した。希望の解党後は無所属で活動を続け、一九年一月に二階俊博幹事長の派閥に入った。「(公認問題は)責任のある立場の皆さんが考えていただくこと」と述べるが、公認調整を行う二階幹事長との蜜月は知られている。
 警戒を強めるのは、前回選は比例で繰り上げ当選した吉川さん。地元の党支部は細野さんの入党に強く反発し、陣営幹部は「『自民公認』という錦の御旗は大きな意味を持つ。党本部が地方の声を理解してくれると信じるしかない」と語る。大票田の富士市を最重要地区と定めている。
 両者の公認争いを尻目に反自民票の取り込みを目指すのは小野さん。自民の組織票や、細野さん人気は根強いと感じるというが、「戸別訪問や街頭で地道に支持を訴えたい」と話す。(高橋貴仁、佐野周平)
吉川  赳 38 自現<2>
小野 範和 47 立新
細野 豪志 49 無現<7>

◆6区 自民、立民の激戦

 新「立憲民主党」に加わった現職、渡辺周さんは八連勝中。過去三回、事実上の一騎打ちとなった自民党現職、勝俣孝明さんとの差は二〇一二年の約一万二千票から、一七年の前回選では六百三十一票まで縮まった。
 「渡辺さんの新党合流はマイナス面も大きい。支援してきた労組が揺らいでいる」と複数の野党系市議は指摘する。連合傘下の産業別労働組合(産別)のうち電力や自動車など六産別出身の国会議員は新立民への合流を見送った。
 大票田の沼津市議会の会派、市民クラブ(四人)のうち三人は六産別の一つ電機連合傘下の労組出身。これまで渡辺さん支持だったが「(次は)出身労組の決定次第だ」と口をそろえる。連合静岡幹部も「労組ごとの意思は尊重する」と話している。
 渡辺さんには衆院議員や沼津市長を務めた父の代からの強固な支持基盤があり、勝俣さんを支持する市議は「党派を超えた支持層で、崩すのは困難だ」と語るが、「労組の揺らぎはプラス」とも。若手市議の機動力や会員制交流サイト(SNS)での政策発信などで「普段、投票しない人、特に若者に政策を訴え票を掘り起こす。それができなければ勝てない」と危機感を見せる。(渡辺陽太郎)
勝俣 孝明 44 自現<3>
渡辺  周 58 立現<8>

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