現代アート、山あいの町に彩り 中之条ビエンナーレ 50会場に作品
2019年9月1日 02時00分
現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ2019」が中之条町一帯で開催されている。木造校舎の教室や古民家、商店街などに絵画やインスタレーション(空間芸術)などさまざまな作品が展示され、山あいの静かな町を彩っている。二十三日まで。 (砂上麻子)
二〇〇七年に始まった中之条ビエンナーレは二年ごとに開かれ、今年で七回目を迎えた。
今年は、中之条伊勢町、伊参(いさま)、四万温泉、沢渡暮坂、六合、名久田の六地区五十カ所の会場に国内外から百五十組の現代アートの作家が参加した。
伊参エリアにある旧五反田学校では八組のアーティストの作品を展示。中村Mather美香さんの作品「Singing Ringing Memories 2019-音色と共に蘇(よみがえ)る記憶」は、五歳から九十六歳の地元の人が中之条での思い出を記した絵馬をつり下げて展示している。三百五十枚の絵馬には鈴が結び付けられ、風に揺れるたびに心地よい音色が響き渡っていた。
中之条ビエンナーレを訪れたのは今回で四回目という東吾妻町の会社員星野直子さん(29)は「現代アートは分からないことも含めて楽しい。見慣れた景色の中に作品があるので、いつもの風景がまた違って見えるのもビエンナーレの魅力」と話す。
期間中は、アートを体験できるワークショップやパフォーマンスなど展示以外のイベントも行われる。
鑑賞パスポートは大人千五百円、高校生以下は無料。問い合わせは同事務局=電0279(75)3320=へ。
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