ヨーロッパにコロナ「第2波」 都市封鎖、営業制限など規制再び

2020年9月23日 05時50分

21日、スペインの首都マドリードで、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているのを受け、通行車両の検問を行う警察官=AP

 【ロンドン=藤沢有哉、パリ=竹田佳彦】夏季休暇の時期が終わった欧州各地で、新型コロナウイルスの感染が再び急拡大している。英国のジョンソン首相は22日、パブなど飲食店の営業時間を午後10時までに制限する新たな規制を発表した。新規感染者が連日1万人を超すフランスなど各国でも、規制強化の動きが相次いでいる。
 英政府による営業規制は24日からイングランド地方のみに適用される。3月下旬から休業を強いられたパブやレストランなどは感染者数減少を受けて7月上旬に営業を再開したが、営業時間が制限される。ジョンソン氏はさらに在宅勤務を再び奨励した。
 英国では一日の新規感染者数が今月に急増。21日には4300人超と、5月初旬以来の多さとなった。政府の首席科学顧問は同日の会見で「(現状のままでは)10月半ばには一日当たりの新規感染者は5万人になる」と懸念を示した。
 フランスでは19日、新規感染者数が過去最多の1万3498人を記録し、翌日も1万人を超えた。中部の大都市リヨンは21日、屋外イベントの入場者数を5000人から1000人に制限し、午後8時以降は屋外での飲酒も禁止した。マルセイユとニースも対策を強化している。
 仏メディアによると、20~40代の若者で感染者が増加。重症患者は少ないが医療機関は警戒感を強めている。高齢者介護施設での感染も相次ぎ、リヨン近郊ロアンヌの施設では19日までに9人が死亡した。施設への訪問を週2回に制限する自治体も出ている。
 スペインの首都マドリードは21日、一部地区の都市封鎖を再開した。ただ市民から「地区限定は無意味だ。やるなら徹底を」との批判が起きている。地元自治体は政府に85万件の検査実施を要求した。
 一方、イタリアは1日の新規感染者数が1500人程度と小康状態を維持。パリなどフランスの一部地域からの入国者に検査を義務付け、警戒を強めている。

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