アメリカのコロナ死者20万人超え…ワクチン頼みのトランプ氏、対応は?

2020年9月24日 06時00分
22日、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグ国際空港で選挙集会に臨むトランプ米大統領=AP

22日、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグ国際空港で選挙集会に臨むトランプ米大統領=AP

  • 22日、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグ国際空港で選挙集会に臨むトランプ米大統領=AP
 【ワシントン=金杉貴雄】米国の新型コロナウイルス感染による死者が22日、20万人を超えた。米政権が当初想定したうち最悪のケースの死者24万人を上回る勢いだ。トランプ大統領はマスクや社会的距離などの防止策を軽視し、早期に開発するとしているワクチン頼みの姿勢で、11月の大統領選に向け、今後の対応が焦点になりそうだ。
 トランプ氏は記者団に「私たちが対応しなければ250万人が亡くなっていた。中国が引き起こしたひどい事態だ」とし、政府の対応に問題はなかったと強調した。
 だが最近では、「消えて無くなる」などと楽観論を唱えていたトランプ氏が、早くから新型コロナの危険性を認識しながら事態を軽く見せようとしていたなどの批判も受けている。
 トランプ氏と対策チームは3月末、多くの国民が社会的距離などの対応をとっても「死者10万人から24万人」との予測を公表。米感染症権威のファウチ国立アレルギー感染症研究所長は「予測を下回るよう努力する」と語っていた。
 しかし、現在のペースが続けば11月には予測最悪の24万人を超える。ワシントン大の研究所は、11月以降に死者数が増え「年内に約38万人に達する」としている。
 「ワクチン頼み」のトランプ氏は早期開発を焦っているようにみえる。米疾病対策センター(CDC)トップが「米国内でワクチンを幅広く配布可能となるのは来年6月から9月」とした見解を「間違っている」と否定。「年末までに少なくとも1億回分以上製造」し、「4月までに全国民に十分な量が提供される」と、専門家と異なる見通しを示した。
 大統領選に向け、激戦州では連日、トランプ陣営が数千人規模の集会をマスク着用を義務付けずに開いており、密集や歓声も許している。
 野党民主党候補のバイデン前副大統領はトランプ氏に対し「この危機を脱する計画をまだ持っていない」と批判。ペロシ下院議長も22日、首都ワシントンでの催しで「科学に従っていればこのような事態は避けられた」と非難した。

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