サポーターになりすまして差別投稿、J1川崎が「断罪されるべきだ」と声明

2020年9月23日 21時36分
 サッカーJ1川崎フロンターレの複数のサポーターになりすまして差別的表現や誹謗中傷をする投稿が会員制交流サイト(SNS)上で相次ぎ、川崎は法的措置も踏まえた異例の非難声明を出した。投稿は9月に入り続いていた。なりすまし被害に遭った川崎サポーターの1人は「私は外国人選手を差別したりしない。なりすましのアカウントから、自分の好きな選手にまで中傷の投稿が送り付けられ、苦しかった」と明かした。(安藤恭子)

川崎フロンターレの公式サイトに示された、差別や誹謗中傷を「絶対に許容しません」とする声明


 川崎の広報担当によると、実在の川崎サポーターのアカウントと同じ名前や写真を使う、なりすまし投稿の被害が確認されたのは、9月2日のヴィッセル神戸との対戦後。ツイッターやインスタグラムで「市民はもう1回震災で逝くといい」といった書き込みや、外国人選手に対し「国に帰れ」といった投稿が拡散された。
 その後、川崎の試合のたびに、外国人選手の画像をサルの格好に合成するなど、対戦チームに対する差別や中傷の投稿が続き、横浜F・マリノスやサンフレッチェ広島、浦和レッズが相次いで「絶対に許せない」などと声明を発表する事態となった。
 川崎も「クラブやサポーターの信用失墜にもつながり、看過できない」(広報担当)として浦和と対戦後の21日、公式サイトに非難の声明を掲載。声明ではなりすまし投稿について「弁解の余地はなく、断罪されるべきだ」と明言。なりすましの被害者や投稿を見た選手らの心の傷は、想像を超えるとして「被害防止のため、顧問契約を結ぶ弁護士事務所と具体的な調整に入った」とした。
 併せて問題のある書き込みを見つけた場合には、画面を保存した上、クラブへの情報提供を呼び掛けている。なりすまし被害に遭った川崎サポーターの20代女性は「最初は放っておいたが、次第に私自身が誹謗中傷の書き込みをしていると思われて、他の人からSNS上で注意されるようになった。誰が何の目的でやっているのか分からなくて怖かった」と訴えた。
 川崎の私設応援団「川崎華族」の山崎真代表(41)は「一緒に応援する仲間になりすまし、匿名であざ笑うかのように差別をするのは許されない。クラブが今回毅然とした態度を示してくれてうれしい。犯人を特定し、二度と同じような被害に遭わないようにしてほしい」と述べた。

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