館山市・沖ノ島 1日から閉鎖を解除 森林再生や清掃再開へ

2020年9月24日 07時09分

10月から立ち入り禁止が解除される沖ノ島=館山市で(今年1月撮影)

 館山市は、新型コロナウイルスの影響で五月から続けていた沖ノ島への立ち入り禁止を、十月一日から解除することを決めた。秋になり海への来訪者が減少することから、感染拡大の恐れが低くなったと判断した。地元のNPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」の竹内聖一理事長は「多くの人と森の再生に取り組みたい」と願った。
 市新型コロナウイルス感染症対策本部が十五日に決定した。海水浴客らによる無断駐車や騒音で住民から苦情が出ていた海岸沿いの八幡海岸駐車場についても閉鎖解除した。金丸謙一市長は「長期間にわたる閉鎖で大変な不便をかけた。今後とも感染拡大防止に取り組む」とコメントした。
 市は五月下旬、新型コロナ収束が不透明な中、海水浴客や地元住民の安全を考え、北条、新井、沖ノ島、波左間の四つの海水浴場を全て閉鎖した。昨年夏は八万人近い海水浴客が訪れており、閉鎖は観光業界にとって大きな打撃となった。
 沖ノ島は昨年九月の台風15号で大量の倒木が発生し、高台にある宇賀明神の屋根も破損した。たてやま・海辺の鑑定団は島の管理者である館山市とともに、緑の再生に少しずつ取り組み、森林再生の専門家と現地調査を行うなどしてきた。ただ、新型コロナで海水浴場が閉鎖されて以降は活動が制限され、シュノーケリングなどの自然体験プログラムも別の海域で行うことを余儀なくされた。
 今回の立ち入り禁止解除を受け、同団は十月四日、沖ノ島の漂着ごみなどを撤去する清掃活動を実施。豊かな海づくりに向け、地元の子どもたちと海草アマモを育てる取り組みも再開する方針だ。
 竹内理事長は三密を回避し、適正な人数で活動すれば新型コロナ感染の可能性は低いとした上で「野外空間なので、秋の沖ノ島を楽しんでほしい」と呼び掛けている。(山田雄一郎)

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