「やり残しはGメッセ」 大沢知事が退任会見

2019年7月27日 02時00分

退任式出席者と握手しながら退庁する大沢知事=県庁で

 三期、十二年間を務めた大沢正明知事(73)が二十六日退任し、記者会見と退任式があった。会見で大沢知事は県が高崎市の高崎競馬場跡地に建設中の集客施設「Gメッセ群馬」について、「やり残したことは、コンベンション(集客施設)だ。課題がたくさんあるので、県は市町村とも連携してしっかりと地域に(効果が)反映できるように取り組んでほしい」と求めた。 (菅原洋)
 施設は全体で事業費に約三百五十億円を投じ、来春開業の予定。しかし、安定した収支や稼働率が実現できるかどうか疑問の声も出ている。大沢知事は「施設にはそれなりの予約が入っている。施設で県としても(人口減少などを)転換しなければならない」と事業の狙いを説明した。
 二十一日投開票の知事選で初当選した元参院議員の山本一太さん(61)が、副知事などの特別職を交代させる意向を示していることには、大沢知事は「新知事の専権事項だ」と述べた。
 山本さんには「あれだけ長く国会議員を務め、大臣もやった人だから、県政の在り方は十分承知している。私があえて(注文を)言う必要はない」と語った。ただ、「誰が知事になろうとも、県民主体の県政が大事だ」と指摘。二十六日に引き継ぎをした際、「発信力があるので、県の発展のために大いに頑張ってください」と伝えたという。
 任期中を「八ッ場ダム計画の中止、(草津の)本白根山噴火、防災ヘリの痛ましい事故など数多くの困難に直面し、緊張の連続だった」と振り返った。
 その上で「特別支援学校の未設置地域を解消するなどの政策が実現できた。県民の皆さまのご支援のおかげで、県議会や市町村などの理解と協力に心から感謝する。古里群馬のために力を尽くし切れ、本当に幸せだ」と感慨を込めた。
 退任式には、県議、各市町村長、国会議員、県職員ら計約八百人が参加。大沢知事は花束や記念品を受け取り、参加者の拍手で見送られながら退庁した。

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