菅首相、核兵器禁止条約に言及せず 国連総会でビデオ初演説

2020年9月27日 06時00分
25日の国連総会でビデオ放映された菅首相の演説(国連ウェブTVから)

25日の国連総会でビデオ放映された菅首相の演説(国連ウェブTVから)

 菅義偉首相は26日、米ニューヨークで開かれた国連総会の一般討論でビデオ演説し、安倍晋三前首相が掲げた「積極的平和主義」に沿って、国際社会の平和と安全に貢献していく考えを表明した。首相として、外交・安全保障分野での安倍路線の継承を国際会議の場で初めて宣言した。
 核軍縮に関しては「核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くす」などと語るにとどまった。核兵器の保有や使用を全面的に禁ずる核兵器禁止条約には触れなかった。
 安倍前政権では、積極的平和主義を外交・安保の基本方針とし、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法を成立させるなどしてきた。
 菅首相は演説で「新型コロナウイルス感染症の拡大は『人間の安全保障』に対する危機だ」と指摘。「国際の平和と安全が損なわれてはならない。日本は積極的平和主義の下、平和の持続に貢献していく」と強調した。治療薬とワクチンの開発、途上国への公平な供給について「全面的に支援する」と明言した。
 来夏の東京五輪・パラリンピック開催は「人類が疫病に打ち勝った証し」になるとして、実現に向けた決意を示した。北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向け、無条件で日朝首脳会談を行う用意があると訴えた。(清水俊介)

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