連邦最高裁判事指名のバレット氏は7人の子ども育てる48歳ママ

2020年9月27日 20時51分

26日、米ホワイトハウスで、トランプ大統領(左)とともに記者会見会場へ向かうバレット連邦高裁判事(左から2人目)。後方には家族の姿もみえる=AP

 【ワシントン=岩田仲弘】トランプ米大統領が新たな連邦最高裁判事に指名したエイミー・バレット連邦高裁判事(48)は26日、18日に死去した最高裁判事のギンズバーグ氏を「女性が法律の専門家として歓迎されない時にガラスの天井を粉砕し、米国だけでなく世界中の女性の尊敬を集めた」とたたえる一方、自身は夫とともに7人の子育てに奮闘していることもアピールした。

◆名門大学院を首席で修了 中絶反対の保守派

 ホワイトハウスや米メディアによると、バレット氏は南部ルイジアナ州生まれで中西部インディアナ州のカトリック系名門私大、ノートルダム大法科大学院を首席で修了。最高裁で保守派の重鎮だった故スカリア元判事の調査官や同大学院教授を歴任した。
 敬虔けいけんなカトリック教徒として人工妊娠中絶には反対の立場だが2017年、高裁判事の上院指名公聴会では「高裁判事としては(中絶を容認する)最高裁判例を踏襲する」と述べた。だが米紙ワシントン・ポストによると民主党は、公聴会での発言は「キャリア・アップのための方便」で、実際には「神の国を築き上げるのが目的」とみていたという。
 トランプ氏は、バレット氏が承認されれば「史上初めて学校に通う子どもを育てる最高裁判事になる」とも強調。バレット氏も「家では、子どもたちのお迎え運転手や誕生日会プランナーとして知られ、(コロナ禍で)今では、夫とオンライン塾の共同校長を務めている」とアピールした。
 米メディアによると、バレット夫妻は20歳未満の7人の子どもを育てる。末の男の子はダウン症児で、2人は中米ハイチからの養子。うち1人は大地震が起きた2010年に迎えた。

◆連邦高裁前では賛否両論の声

 トランプ氏がバレット氏を指名した直後、連邦最高裁前では賛否の声が上がった。中絶反対を訴える学生団体事務局長のマリー・クノールさん(28)は「最高裁で中絶反対の立場が多数派となる機会を得てとてもうれしい。指名の時期を批判する人たちはそれだけ彼女を批判する材料に乏しいからだろう」と話した。
 中絶の権利を擁護すべきだと訴える大学生ディードラ・ヒューベイさん(23)は「大統領は選挙前に指名すべきではなかった。中絶容認の判決が覆ることを恐れている。女性の指名は良いことだが、彼女は米国民の価値を守っていない」と批判した。

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