障害ある人をサポート 支援グッズ、おしゃれに紹介 錦糸町・ミライロハウス 情報発信

2020年9月28日 07時03分

障害がある人のための製品を体験できる「ミライロハウス」=いずれも墨田区で

 車いすをこぐのをアシストする装置や、文字や絵が浮き出るプリンター、言葉が聞き取りやすくなるスピーカー。最新鋭の技術と少しの工夫で、日常生活は障害があっても便利になる。そんな「みんなが心地いい未来」のために情報発信する場が東京都内にできた。おしゃれで、ちょっと立ち寄ってみたくなる空間だ。
 障害というバリアーを価値に変えることを理念に掲げるコンサルティング会社ミライロ(大阪市)が墨田区にオープンさせた「ミライロハウスTOKYO」。JR錦糸町駅前の丸井錦糸町店五階に、ミライロ初のリアル店舗として七月にできた。

【ルービックキューブ】視覚障害者も楽しめるよう印がついている

 約百平方メートルの場所に、国内外のメーカーが開発した製品や、ダイバーシティー&インクルージョンの関連書籍などを展示する。赤は□、緑は○など色ごとに浮き出たマークが付いているルービックキューブや、車いすに乗ったバービー人形もある。

【バービー人形】義足や車いすでキュートに

 「一般の来場者は買い物ついでに来られる。企業側は直接情報を届けられる利点があります」と、立ち上げに携わったミライロの森田啓ビジネスソリューション部長(34)は話す。一年前から商業施設との連携を考え、丸井グループに話を持ち掛けた。
 床でパラリンピック競技のボッチャができるようラインを引き球も用意した。全体に明るい雰囲気で、置いてある物も「これは何だろう」と興味をそそられる。スタッフが一人は常駐し、製品は手に取って試せる。気に入れば、企業からより詳しい情報をもらえる。

【走行アシスト】車いすの後部に取り付けて使用する、バッテリー内蔵の器具

 記者も、車いすをこぐのを電動アシストしてくれる装置を試してみた。時速六キロまで出せるそうで、歩くよりも速く、快適に進む。坂道を上がるのも楽そうだ。十月末からレンタルを始める予定という。

【AI視覚支援】メガネフレームに取り付けたデバイス。目の前の文章を耳元のスピーカーが読み上げてくれる

 眼鏡のつるに取り付ける小さな視覚支援の装置も優れもの。本やスマートフォンの画面をかざすと、小型カメラが文字を読み取り、音声で耳元のスピーカーから読み上げてくれる。登録した人の顔も認識し、目の前に来たのが誰かを教えてくれる。言わなければ気づかれないようなさりげない支援だ。

【立体印刷】専用の紙に立体的な印刷ができる技術

 企業向けに製品を紹介する展示会や、期間限定のイベントでの出展などはあるが、一般の人が製品を手に取れる常設の場は少ないという。新型コロナウイルスの状況を見ながら、交流会やワークショップなど参加型のイベントも今後考えている。森田さんは「現状の課題と、それをより良くする解決法を一連の流れで伝えられる」とこの場の意義を語る。
 営業時間は午前十一時〜午後七時。休業日は丸井錦糸町店に準ずる。公式サイトは「ミライロハウス」で検索。問い合わせはサイトのフォームから、またはスタッフ直通電話=080(9167)0560=へ。
 文・神谷円香/写真・木口慎子
 ◆紙面へのご意見、ご要望は「t-hatsu@tokyo-np.co.jp」へ。

関連キーワード

PR情報

TOKYO発の新着

記事一覧