深作欣二監督生誕90周年 作品ポスター130枚展示 水戸の専門学校で企画展

2020年9月28日 07時15分

深作欣二監督が手掛けた作品ポスターが並ぶ会場=水戸市泉町1で

 「仁義なき戦い」「蒲田行進曲」などの名作を手掛けた水戸出身の映画監督、深作欣二さん(一九三〇〜二〇〇三年)の生誕九十周年を記念し、全六十二作品のポスター百三十枚を展示する企画展が、水戸市泉町一の専門学校文化デザイナー学院で開かれている。
 深作さんは、緑岡村(現・水戸市)に生まれた。県立水戸第一高や日本大芸術学部を卒業し、一九五三年に東映に入社。六一年に、「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で監督デビューした。
 ポスター展は、東日本大震災を機に、映画で地域の活性化を目指すために設立された任意団体「310+1(ミトプラスワン)シネマプロジェクト」が主催。二十七日は、プロジェクトの谷田部智章さん(47)が深作さんの生い立ちや作品に込めた思いなどを紹介するトークイベントが開かれ、参加者八人が聞き入っていた。
 谷田部さんによると、深作さんは、中学生だった太平洋戦争時に、勤労動員されていた兵器工場が、米軍の艦砲射撃に遭い、死亡した工員の遺体を運んだ経験があった。多くの任侠(にんきょう)映画や暴力的な内容から公開当時に議論を呼んだ「バトル・ロワイアル」(二〇〇〇年)の制作には、この時の経験がつながっているといい、谷田部さんは「深作さんは大きなものに常にアンチでいた」と語る。
 展示されているポスターは、谷田部さんの収集品。「水戸出身の深作さんのことを地元の人に忘れてほしくない。ポスター展を通して、監督の思いを知ってほしい」と話した。
 ポスター展は十月四日までの午前十時〜午後六時(最終日は午後四時)で入場無料。最終日にも、午前十時半からトークイベントがある。また、十月〜来年三月の計四日間、市立中央図書館にある深作欣二記念室の特別公開も企画する。トークイベントと特別公開の参加は要予約。問い合わせは、谷田部さん=電090(3087)2495=へ。(松村真一郎)

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