<コロナと生きる@いばらき>県内観光客、上半期4割減 感染拡大で4、5月激減

2020年9月28日 07時19分

今年の水戸の梅まつりも、来場者は激減した=水戸市の偕楽園で

 県は、今年上半期(一〜六月)に県内の観光スポットやイベントを訪れた入り込み客数(速報値)は延べ千八百十二万三千人で、前年同期と比べて41・3%減少したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による観光施設の休業やイベントの中止が大きく影響している。(宮尾幹成)
 県観光物産課のまとめによると、一月は延べ六百四十七万五千人(前年同期比0・6%減)、二月は延べ三百三十八万八千人(11・1%増)と前年並みの出足だった。
 しかし、県内で感染者が出始めた三月は、観光客数の伸びが期待できる「水戸の梅まつり」(水戸市)も開催されていたが、延べ二百八十七万二千人(37・6%減)と大幅に落ち込んだ。
 感染の「第一波」が押し寄せた四月は延べ百三十六万七千人(76・2%減)、五月は延べ百五十九万五千人(76・0%減)と激減。県が第一波の収束を宣言した六月は延べ二百四十二万七千人(43・9%減)とやや持ち直した。
 一方、二〇一九年(一〜十二月)の県内の観光入り込み客数は延べ六千四百四十三万四千人(前年同期比4・2%増)。実人数では四千二十六万七千人(0・4%減)だった。九〜十月に開催された「いきいき茨城ゆめ国体」には延べ七十七万人が訪れた。
 一九年の観光消費額は二千四百八十七億円(2・7%減)だった。十月の台風19号の影響で十〜十二月期に大幅な落ち込みがあったことが、主な減少要因とみられる。
 一九年に入り込み客数(延べ人数)が多かった市町村の上位五位は、大洗町、ひたちなか市、つくば市、水戸市、笠間市。県外からの入り込み客数(延べ人数)の上位五位は、千葉県、東京都、埼玉県、栃木県、神奈川県だった。

◆新たに1人感染

 県は二十七日、土浦市の三十代のアルバイト女性が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計六百三十八人になった。
 女性は、二十六日に感染が公表された市内の三十代の無職女性と友人関係で、今月中旬に無職女性宅で数回会っていた。十八日以降、頭痛やせきなどの症状があり、二十六日のPCR検査で陽性と判明した。症状は軽い。 (松村真一郎)

◆宿泊補助「いばらき応援割」 全2万泊分利用見込み

 新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ旅行需要を回復させようと、7〜8月に県民限定で県内宿泊施設の利用料金を補助した県の事業「いばらき応援割」を巡り、県は約2万泊分の予算(8000万円)を使い切る見込みになったことを明らかにした。
 県観光物産課によると、観光地での利用は多かった半面、県南地域のビジネスホテルなど首都圏からのビジネス客が多い宿泊施設ではあまり利用されなかった。夏休みの部活の合宿を当て込んでいた宿泊施設でも、合宿の中止が相次いだため利用は伸びなかった。
 現在、最終的な集計をしているが、担当者は「おおむね好評で、一定の効果はあったと思う」と話している。
 いばらき応援割は7月中旬から予約を受け付け、8月末までの宿泊を対象に、1人1泊当たり最大5000円の割引を適用。ホテルなど266の宿泊事業者が対象になっていた。(宮尾幹成)

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