<ひとキラリ>音で伝えるストーリー 船橋のピアニスト・平尾有衣さん

2019年11月30日 02時00分

「多くの人がクラシック音楽を楽しんでほしい」と話す平尾有衣さん=船橋市で

 「音楽やクラシックの魅力を、分かりやすく伝えたい」。そんな思いから、ピアニストの平尾有衣(ゆい)さん(28)=船橋市在住=はコンサートで、演奏とともに、作曲家らの人生や曲に込めた思いを語っている。「その人となりや作曲の背景を紹介することで、ストーリーとして音を伝え、共感してもらえれば」。この演奏活動を「音のアトリエPiacharm」(ピアチャーム)と名付け、今年夏から本格的にスタートさせた。来年一月には、地元で初のソロコンサートを催す。 (保母哲)
 ピアチャームは、「ピアノ」と「チャーミング」を合わせた造語。「コンサートでピアニストは、演奏だけのことが多いですね。音楽の良さを伝えるには、言葉も必要だと思いました」と話す平尾さん。
 ショパンやベートーベンといった作曲家たちも、苦悩や挫折などさまざまな人生をたどっていることを挙げながら、「曲作りの背景などを知ってもらえれば、時代や国を越えて、私たちに伝わるメッセージや共感できることが多いはず」と力を込める。
 来年一月のコンサートで演奏するショパンの「バラード第1番Op.23」は、「ポーランド生まれだけど帰国がかなわず、祖国や家族、友人らへ向けた思いが込められている」、ベートーベンの「ピアノソナタ第8番『悲愴(ひそう)』Op.13」は「病気を自覚し始めた時期に作った曲とされています」などと説明する。
 コンサートで曲にまつわるエピソードなども紹介するのが、平尾さんの「音のアトリエ」。クラシックを敬遠しがちな人にも「曲や音が持つ意味を知ってもらえれば、初めての人でも、何度聴いても新しい発見があると思います」。
 こうした演奏活動を続けることで、クラシックのファンが増えることを願っている。
 平尾さんは船橋市出身。四歳からピアノを始め、東京芸術大音楽学部、同大大学院修士課程で学んだ後、ドイツなどで研さんを重ねてきた。第六回日本演奏家コンクールでグランプリ、ウィーン国立音楽大セミナーコンクールで二位を受賞するなどし、東京都内でコンサートを開催している。
 一月のコンサートは、十八日午後二時から船橋市民文化創造館(きららホール)で開催される。チケットの残りはわずかで、一般千円、高校生以下五百円。問い合わせは、同館=電047(423)7261=へ。

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