菅首相の所信表明、異例の「先送り」就任から約40日後は政権交代時並み

2020年9月29日 05時50分
 菅義偉首相の初めての所信表明演説は、10月23日か26日に召集する方向で与党が調整している臨時国会で行われる。平成以降の約30年間は政権交代があった場合を除き、ほとんどは首相指名から間を空けずに実施されており、1カ月以上の「先送り」は異例だ。
 所信表明演説の日程は現段階で決まっていないが、最近の例に照らせば国会の召集当日に行われ、今回は最短で10月23日とみられる。首相は今月16日の臨時国会で選出されており、就任から40日ほどの期間が空くのは確実だ。
 平成以降で見ると、首相指名から所信表明演説までの期間が1カ月を超えるのは過去3例だけ。そのうち2例は2009年に自民党から民主党、12年に民主党から自民党へ政権が移ったタイミングだった。
 1989年8月に就任した海部俊樹首相は約2カ月後にずれ込んだが、それ以外は数日から2週間程度で実施してきた。今回のように前任者の辞任で急きょ首相が代わった場合も例外ではなく、野党からは「直ちに臨時国会を開き、十分な時間を取った議論を一刻も早く行うことも求めたい」(共産党の小池晃書記局長)との声が上がる。
 加藤勝信官房長官は28日の記者会見で、所信表明演説が先送りになっている理由を問われたのに対して「臨時国会を開くのであれば、法案審議ということにもなり、準備もある」と述べるにとどめた。「政権がどういうことを目指しているか、国会を通じて国民に説明することは非常に重要だ」とも説明した。(生島章弘)

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