立会キングス初栄冠!! 東都少年軟式野球大会

2020年9月22日 01時00分
 東京都内の中学軟式チームが覇を競う、東京都知事杯争奪第39回東都少年軟式野球大会(東都少年軟式野球連盟主催、東京中日スポーツ・東京新聞後援)は5日、品川区の大井ふ頭中央海浜公園野球場で決勝が行われ、立会キングス(品川)が東京ウイング(大田)との延長タイブレークにもつれる接戦を制して初優勝した。 (鈴木秀樹)

[photo] マウンドに駆け寄った中野裕翔(右)と優勝を喜ぶ立会・西村


 ▽決勝
立会キングス
     10100002|4
     00100010|2
東京ウイング
 (タイブレーク8回)
(立)西村柚哉−榊原雅哉
(東)眞下隼人−今村銀乃丞
【本塁打】今村(東)

西村14奪三振!!8イニング完投


 最後の打者を三振に仕留め、立会キングス・西村柚哉がガッツポーズをしながら、崩れ落ちるように、地面にひざまずいた。無死一、二塁開始のタイブレークまで、8イニングのうち、5イニングは3つめのアウトを三振で奪った。1球ごとに力を振り絞り積み重ねた、中学3年間の集大成となる、14奪三振の完投劇だ。
 新型コロナウイルスの影響で全国大会が中止になり、都大会の開催可否も不透明だった春先から、この大会をことしの最大目標として掲げていた立会。チーム史上初の決勝進出で、見事に頂点まで上りつめた。「本当にやってくれましたよ」と和田広以知監督は目を細めた。

[photo] 優勝した立会キングスナイン


タイブレーク制す


 初回に榊原雅哉と米山雄斗の連続二塁打で先制、3回にも3番・榊原の適時打で加点し、流れをつかんだが、1点リードの最終7回には失策絡みで同点に追いつかれた。「以前の彼らだったら、あそこ(最終回)で崩れ、逆転負けもあった。よく持ちこたえた」

3回表1死二塁、左翼線に適時打を放つ立会キングス・榊原


 優勝を決めた瞬間、マウンドの西村に真っ先に駆け寄ったのは、タイブレークで決勝の2点二塁打を放った三塁手・中野裕翔。西村とは学童野球時代からのチームメートだ。「小学生の時、僕を野球に誘ってくれたのが彼なんです」と西村。「あいつが打って、取ってくれた点を守りたかった」と言い、エース右腕は額の汗をぬぐった。

[photo] タイブレークまで8回完投でチームを優勝に導いた立会キングスのエース・西村柚哉


 栗原裕登主将も最高の笑顔だ。「これまで、良いときは盛り上がるけど、劣勢では声が出なくなっていたチーム。でも、この大会、とくにきょうの、みんなの声と元気は最高でした」。死闘を終えたナインに、応援席から、あらん限りの声援が飛んだ。


◆優勝メンバー◆
(10栗原裕登(1)西村柚哉(2)榊原雅哉(3)米山雄斗(4)山田嶺(5)中野裕翔(6)高山結斗(7)大下碧士(8)鈴木剛(9)柏原信之介(11)篠原康紀(12)竹内俊太(13)加瀬谷陽祐(14)高橋映瑠(15)鈴木義士(16)野村航加(17)森本龍桜(20)森原悠斗(24)照屋光叶




東京ウイング一歩及ばず準V


 2点を追う3回に3番・今村銀乃丞の右翼柵越え本塁打で1点を返し、最終回には敵失に乗じて同点に追いついた東京ウイング。驚異の粘りで立会に迫ったが、わずかに及ばなかった。

[photo] 準優勝の東京ウイングも粘り強く戦った


最終回追いつくも


 「首都圏江戸川大会も準優勝。今度こそ、と狙いましたが…。残念。相手バッテリーは素晴らしかった」と石川浩司監督。「選手たちはガマン強く戦ってくれました。あとは地元の大田区城南リーグを勝って、3年生の最後を締めくくらせてあげたいですね」

[photo] 東京ウイングの眞下隼人も8回完投。こちらも力強いストレートで試合を作った


 立会・西村と息をのむ投手戦を演じた、身長2メートルの大型左腕、眞下隼人は「負けてしまったのは悔しいけど、相手エースとの投げ合いは楽しかったです」と納得の表情で振り返った。


◆準優勝メンバー◆
(10)安里聖飛(1)木村亮汰(2)今村銀乃丞(3)眞下隼人(4)中村心(5)濱田裕也(6)小野寺佳(7)木村恭也(8)小浦匡人(9)小島拓己(11)世羅輝(12)有賀翔悟(13)坂本幸太(14)西谷翔喜

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