9643万円は「高すぎない」「国として当然」と自民党内から声 中曽根元首相合同葬で

2020年9月29日 18時08分

自民党の二階俊博幹事長=16日、首相官邸で


◆野党は透明性確保を要求

 故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬に9643万円の国費が支出されることを巡り、野党や一部の閣僚は29日、支出の透明性を確保するよう求めた。一方、中曽根氏が所属した自民党内からは「妥当だ」と正当性を強調する声が上がっている。
 立憲民主党の枝野幸男代表は党会合で、中曽根氏が行政改革に取り組んだことに触れ「新型コロナウイルスで国民生活が深刻な状況の下、政府支出の透明性を確保することが中曽根先生の遺志にもかなう」と、支出内容の明示を求める考えを示した。合同葬自体については「戦後を代表する元首相を哀悼することはあっていい」と理解を示した。
 河野太郎行政改革担当相も記者会見で「無駄がないようコントロールしてもらいたい」と注文。小泉進次郎環境相は「税金で行われるので国民の理解を得られる説明が不可欠だ」と話した。
 一方、自民党では世耕弘成参院幹事長が会見で、2006年と07年にそれぞれ催された故橋本龍太郎、故宮沢喜一両元首相の合同葬に約7700万円の国費が支出されたことを挙げて「当時と比べると人件費が高騰し、今回はコロナ対策でいろいろな配慮が必要だ。決して高すぎるものではない」と主張。二階俊博幹事長も「国、自民党として精いっぱいのことをして、お見送りするのが当然だ。費用に言及するつもりはない」と語った。
 中曽根氏の合同葬は10月17日に東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で開催される。(山口哲人)

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