繁華街をコロナ直撃 東京都内の基準地価も大幅下落

2020年9月29日 18時50分

15年連続で地価最高も下落率は2位となった「明治屋銀座ビル」

 東京都内の基準地価は外国人観光客に人気の浅草や銀座など、上昇率の上位を占めていたエリアが軒並み下落に転じた。都内全地点の平均変動率は、前年の4.1%増から0.6%増へと3.5ポイント下落して、8年ぶりに上昇幅が縮小した。
 国が公表する公示地価(1月1日時点)と同じ調査地点の203地点の変動率を見ると、新型コロナの影響が出る前の昨年7月1日~今年1月1日はプラス2.4%だったが、感染が拡大した時期を含む1月1日~7月1日はマイナス1.3%だった。

◆浅草 外国人観光客激減が響く

 1~7月の下落率最大は、浅草の商業施設「浅草ROX」近くの台東区西浅草2で11.1%。前年調査では年間でプラス31.1%と、全地点で2番目に上昇率が高かった。浅草に隣接する台東区蔵前2もマイナス6.9%で、新型コロナによる入国制限で外国人観光客が激減した影響をうかがわせた。

◆銀座、歌舞伎町、秋葉原も…

 商業地の年間の下落率は、中央区銀座7が5.9%で最も大きく、最高価格の「明治屋銀座ビル」(同区銀座2)の5.1%が続く。銀座エリアは、下落率のワースト10地点のうち4地点を占めた。新型コロナの感染源とされた「夜の繁華街」の新宿区歌舞伎町1と、アニメや電気街として有名な秋葉原駅近くの千代田区外神田4もともに5%で、商店や飲食店が集まる繁華街での下落が目立つ。
 都の担当者は「国の緊急事態宣言中の4、5月は不動産の取引自体がほぼ停止した。入国制限や経済活動の停滞で賃料収入も減少傾向」と指摘。「今後の新型コロナの感染状況が地価に影響する可能性は大きく、状況を注視する必要がある」と話す。(小野沢健太)

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