中国の国慶節特番への台湾出身芸能人の出演に台湾政府が不快感 欧陽菲菲さんのめいが板挟みに

2020年9月30日 13時50分
 【北京=中沢穣】中国の建国記念日「国慶節」に合わせた国営中央テレビの特別番組に、台湾出身のチェリストで女優の欧陽オーヤン娜娜ナナさんが出演することになり、台湾政府が「不適切だ」と批判している。これまでに欧陽さんら複数の台湾の芸能人が、中国側から「台湾独立派」と批判を浴びて釈明に追われたこともあり、関係が悪化する中台の間で板挟みとなっている。
 同テレビの発表によると、10月1日の国慶節に先立つ30日に放送される番組で、欧陽さんは中国の愛国歌「我が祖国」の合唱に加わる予定という。
 これに対し、台湾の蘇貞昌そていしょう行政院長(首相に相当)は「有名人が対岸(中国)で不適切な歌を歌うことは、世論からさまざまな評価を受けるだろう」と不快感を示した。また対中政策を担当する大陸委員会は「中国共産党の統一工作の宣伝を支援するべきではない」とし、法的な責任を追及する可能性も示唆した。
 昨年には台湾の芸能人が中国国内から「台湾独立派」などと批判を浴びる事例が相次いだ。欧陽さんも、両親が過去に台湾独立派寄りの発言をしたなどとして批判を受け、中央テレビに出演して「私は中国人」と弁明していた。
 欧陽さんは、日本でも活躍した歌手の欧陽オーヤン菲菲フィーフィーさんのめい。

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