空き家を有料学習スペースに 前橋の商店街に中高生向け

2019年6月28日 02時00分

学習スペースについて話す広瀬朋也さん(左)と萱沼竜輝さん

 空き家を活用した中高生のための有料学習スペース「benten study place」が七月一日に前橋市の中心市街地の弁天通り商店街にオープンする。前橋工科大生が運営し、群馬大医学部生が講師を務める。若者が集う場所を提供し、空き店舗が増える商店街の活性化につなげたい考えだ。(市川勘太郎)
 準備を進めるのは、前橋工科大修士二年で空き家問題を研究する広瀬朋也さん(23)、萱沼竜輝(かやぬまたつき)さん(23)ら同大の学生四人。
 有料学習スペース近くの「K’BIX元気21まえばし」には無料で使える机と椅子があり、高校生らが利用している。定期テスト前には、席が足りなくなるという。
 広瀬さんは「図書館では夜まで勉強できないため、家以外で勉強できる場所が必要だった」と指摘。通学路として多くの生徒が利用する弁天通り商店街に着目し、昨年から生徒らに聞き取りをして候補地となる空き家を選んだ。「学習環境の改善と空き家対策の両方ができる」と広瀬さん。
 有料学習スペースは洋服店だった空きビルを改装した「弁天シェアハウス」の一階部分を再改装した。六人がけのテーブルと四人が座れるカウンターテーブルがある。講師十二人はすべて群馬大医学部生で、うち二人が常駐する。
 営業は火曜を除く午後五時から十時。火曜は自習室として開放する。入会金三万二千四百円で、月料金は土日コースで中学生一万六千二百円、高校生二万一千六百円など。広瀬さんは「個別指導塾よりは価格を抑えた。講師は中高生に年齢的にも近く、勉強のエキスパートなので、分からないことがあればすぐに聞いて解決できる」と強調する。
 今月三日からクラウドファンディングサイト「Ready for」で机や椅子などの設備費四十万円を募り、十七日に目標額に達した。現在は運営費や人件費など追加の資金を募集している。
 萱沼さんは「中高生たちの意見を聞いて今後の空き家の利活用についてのアイデアも得たい」と話す。問い合わせは広瀬さん=電080(1323)0542=へ。

有料学習スペースができる建物=いずれも前橋市で

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