コロナ再拡大で東京の人口大幅減 9月推計、転出者や外国人の帰国が増加か

2020年10月1日 05時50分

東京都の人口・対前月比の増減

 東京都は30日、9月1日現在の人口推計を発表した。1398万1782人で、前月から1万1939人減った。減少幅は、外国人の集計方法の変更により約1万5000人減った2012年8月以来の大きさ。7月から8月にかけて新型コロナウイルスの感染者が再び増えたため、リスクを避けて都外に転出した人や、帰国した外国人が増えた可能性が指摘されている。
 もともと9月は、海外企業に就職する外国人留学生らが国外に転出する時期で、人口は減る傾向がある。これに加え、今年は7~8月の感染再拡大が重なり、減少幅が拡大。外国人は7474人減と前年同月の3倍にのぼった。さらに、前年は増えた日本人も4465人減った。
 地域別では、島しょ部も含めた62市区町村のうち51で減少。特に23区で減少が目立ち、千代田区を除いてすべて減った。中でも江戸川区は1000人近く減り、新宿、大田の両区は800人以上、港、杉並、豊島の各区は700人以上減った。

◆「リモート」普及、飲食店閉店など影響?

 みずほ総研の岡田豊主任研究員は「インターネットを駆使して離れた場所で働く『リモートワーク』が本格化して都外に転出する人が増えたほか、閉店した飲食店関係者らが都外に移った例もある」と分析。外国人については「東日本大震災時もそうだったが、日本で暮らし続ける必要がないため、有事が起こると母国に帰国する人が増える」と話した。
 人口の多い東京都はコロナ感染者も多く、増加基調だった人口は6月から減少傾向に転じている。

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