コロナ禍 家計守るには “ボーナス頼み”見直しを FP丸山晴美さんに聞く

2020年10月1日 07時19分
 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家計のやりくりに不安を感じている人も多いだろう。ファイナンシャルプランナー(FP)で、節約アドバイザーの丸山晴美さん(46)は「まずは足元のお金の流れを把握しないと、家計の防衛はできません」と呼び掛ける。「ウィズコロナ」時代の家計の見直しポイントを聞いた。 (砂本紅年)
 「まずは、家計におけるボーナス依存度を下げることが急務です」
 住宅ローンやクレジットカードの支払いにボーナス払いを利用したり、毎月の生活費の不足分にボーナスを充てたりしていないだろうか。今冬のボーナスは今夏より厳しくなるとの予想もある。ボーナス頼みの家計は要注意。「なるべく毎月の収入でやりくりし、ボーナスは全額貯蓄に回すぐらいの気持ちでいたほうがいい」
 丸山さんによると、月ごとの家計支出のうち、増加傾向にあるのが「ステイホーム」に伴う食費、光熱費、通信費、感染防止に必要なマスクや消毒液などの消耗品費。一方でレジャー、外食、衣料品、化粧品への出費が減少傾向だ。
 トータルの支出はコロナ前と変わらない家庭も多いが、在宅ワークによる残業代の減少や、時短営業に伴う賃金の減少、雇い止めなどによる収入減で打撃を受けた家庭も目立つという。
 丸山さんは「家計の見直しには、その動きを知ることが大切」と話す。まず月々の収入と貯蓄、予定の支出を把握。支出は、家賃などの住居費や通信費といった必ずかかる固定費と、電気・ガスなど公共料金や食費、日用雑貨費などの生活費に細分化して記録する。
 「収入が一〜二割減った場合は、生活費を見直す」と丸山さん。三〜四割減の場合は住居費などを除いた固定費も見直し対象に。収入が半分以上減った場合は、住居費にも目を向ける。
 生活費については家にいる時間が長くなるため、食費の増加は仕方ない。増えた分は代わりに他の支出を削る。インターネットを見る時間も長くなるため、ネットショッピングもしがち。丸山さんの場合、判断能力が鈍る夜は、余計な物を買わないようネットショッピングをしないようにしているという。
 このほか、購入を決めてもネットショップの「かご」に入れたままにして決済は三日後にする▽購入費用と同額の現金を目の前に置く−など、勢いで購入しないようマイルールを設けておくといい。
 マスクなど消耗品も、安いとつい手を伸ばしてしまうが、続けていけば支出も増える。手作りマスク派の丸山さんは布を新たに買わず、家の余り布やガーゼを使っている。「着ていない服など使わない日用品はフリマアプリなどで売り、生活規模を無理のない範囲で小さくすることが節約につながる」
 固定費で大きいのは車の費用。公共交通の便が良いなら車は手放し、必要な時はレンタカーやカーシェアリングを活用する。通信費は、家族で格安スマホへの乗り換えを検討するほか、スマホや自宅のインターネット回線の使用量や料金が適切かを確認し、パケット代やネット回線の出費を抑える。自粛期間中、動画や音楽の配信サービスを登録した人は今も必要か検討。同様に栄養食品などの定期購入も必要性を見極める。
 「お金の流れを知るには家計簿が一番。適宜見直し、貯蓄を殖やして家計の体力を温存しましょう」
 丸山さんが監修した、来年用の家計簿「節約家計ノート 2021」(東京新聞=中日新聞東京本社)=写真=が販売中。家計管理がしやすい体裁で、丸山さんの節約アドバイスも盛り込んだ。新聞販売店でも取り次ぐ。問い合わせは、東京新聞出版・社会事業部=電03(6910)2527=へ。

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