国宝「西置繭所」 本格オープン 富岡で式典

2020年10月3日 07時14分

西置繭所の本格オープンを祝う関係者=富岡市の富岡製糸場で

 世界文化遺産の富岡製糸場(富岡市富岡)にある国宝「西置繭所(にしおきまゆじょ)」が保存整備工事を完了し、三日に本格オープンする。開館を前に二日、現地で記念式典があり、繭にちなんだ「繭玉割り」で幕開けを祝った。
 式典には宮田亮平・文化庁長官や県、市などの関係者約五十人が出席。榎本義法市長は「製糸場は明治五年十月に操業開始し、大きな一歩を踏み出した。いま西置繭所の保存整備を終え、新たな一歩を踏み出そうとしている。文化財としての価値を損ねることなく、有意義に活用したい」とあいさつ。来賓の山本一太知事は「世界遺産センターなどを活用し、西置繭所や世界遺産の素晴らしさをアピールしたい」と述べた。
 西置繭所は製糸場創業時に建てられた繭倉庫二棟のうちの一棟。木骨れんが造り二階建て、長さは百四メートルに及ぶ。二〇一五年から保存整備工事が行われ、一階に「ハウスインハウス」の手法を用いてガラスの多目的ホールとギャラリー(資料展示室)が設けられた。
 三日からは多目的ホールで記念イベントを予定。西置繭所を案内する浪曲ガイドを担当した浪曲師の玉川太福(だいふく)さんの浪曲披露など多彩な催しで開館を彩る。三十一日〜十二月十三日には世界二十八カ国の世界遺産をブロック玩具で表現した世界遺産展を開く。
 ギャラリーと二階の見学は、新型コロナウイルス感染防止のため予約制。見学無料だが、富岡市民以外は製糸場入場料千円が必要。予約は製糸場予約センター=電0274(67)0088=へ。 (石井宏昌)

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