ありのままのシマリスを楽しんで…あえて攻撃的で神経質な姿も 亀戸に日本初の専門カフェ

2020年10月3日 18時00分
人慣れしたシマリス。本来は神経質な一面も=東京都江東区の「シマリスカフェ」で

人慣れしたシマリス。本来は神経質な一面も=東京都江東区の「シマリスカフェ」で

  • 人慣れしたシマリス。本来は神経質な一面も=東京都江東区の「シマリスカフェ」で
  • シマリスグッズを集めたコーナーで写真集を手に取る店長の酒井孝洋さん=東京都江東区の「シマリスカフェ」で
 「当店は、ふれあいがメインではありません」。動物を抱いたり、触ったりしながら、飲食を楽しむカフェがブームを呼ぶ中、少し違ったモットーの店がある。東京都江東区の亀戸駅前にある日本初の「シマリスカフェ」。店長の酒井孝洋さん(40)は、動物の気持ちになって「適切な距離」を考えてほしいと呼び掛ける。(浅田晃弘)
 同店は2月に開業。11匹のシマリスが独立して暮らす店内のケージには、1匹1匹の説明がある。「バック転のプロフェッショナル」といった特技だけではない。「タイガー期は凶暴に」と短所も隠さず伝える。タイガー期とは、冬眠前などシマリスが攻撃的になる時期を指す。かまれて大けがをする危険があることを知ってもらうためだ。
 シマリスはペットショップで、おとなしいハムスターと並べられていることが多い。気性を知らずに衝動買いして後悔する人は少なくない。店では、調教して「ベタ慣れ」したリスを手に乗せて楽しめる一方、慣れていない神経質なリスの姿もあえて見せている。
 酒井さんは2012年にシマリスを初めて飼った。ペットショップでは、懐かせにくいと言われたが「犬や猫のようにべたべたしなくてもいい」と気に入り、「アース」と名付けた。
 4年後、大雪が降った日に帰宅すると、アースは死んでいた。死因は分からず、飼育の難しさを実感した。同じ悩みを抱えている人は多いだろうと思い、シマリスの情報を発信するカフェのアイデアが浮かんだ。
 これまで、シマリス専門の動物カフェはなかった。繁殖期の春に中国から輸入された子どもが店頭に並び始め、夏ごろに売り切れるシマリスは年間を通じて確保することが難しい。「ビジネスを考えたら効率が悪いからではないか」と酒井さんは推測する。
 シマリスとともに、ネズミやモモンガなどさまざまな小動物を見せるカフェは既にあるが、酒井さんは苦々しく思っている。昼間に活発に行動し、夜は眠るシマリスを夜行性のネズミなどと一緒に飼ったら、ストレスになりかねない。
 「ペットが快適に過ごしているのを見て、人が癒やされる。動物カフェは、そんな場所であってほしい」と酒井さん。飼育の相談にも応じている。問い合わせは「シマリスカフェ~アースのおみせ~」のホームページから。

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