豊島園 夢の跡地に次の夢を

2020年10月4日 06時54分

8月31日に閉園した遊園地「としまえん」跡地上空=練馬区で、本社ヘリ「おおづる」から(松崎浩一撮影)

 8月末で94年の歴史に幕を閉じた遊園地「としまえん」はひっそりと静まり返っていた。今は駅名に残るのみだが、練馬を代表するスポットとして愛されてきた存在感は今も失われていない。
 「豊島区にある遊園地」と勘違いされがちなその名は、室町時代にこの地を治めていた武家の豊島氏に由来する。開業は1926年、当時の実業家が多くの市民に運動と園芸を奨励しようと所有地を公開したのが始まりだった。
 世界最古級のメリーゴーラウンドや世界初の流れるプールなどで話題を集めたが、敷地内には運動場があり、地元の学校や企業が運動会を開催。近くの練馬総合運動場公園とともに、地域の運動の拠点としての役割は担い続けた。
 跡地には人気映画「ハリー・ポッター」のテーマパークなどが建設される。「親子3世代、4世代が楽しんできた場所。今後も笑顔が絶えない身近な場所になってほしい」と話すのはとしまえんの運営会社元社長の依田龍也さん。新しい姿に生まれ変わっても、としまえんと同様、地域から愛される存在になるよう願っている。 (西川正志)

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