活写 太田で交わる世界 市内在住の外国人テーマに写真展

2019年5月29日 02時00分

華やかな衣装を身に着け、民族舞踊を披露するネパールの女性

 太田市の「まちの再発見」を目指す写真展「太田フォトスケッチ」(東京新聞前橋支局など後援)の企画「文化交流」が、太田市美術館・図書館で開かれている。同市出身の写真家常見藤代さんや市民らが撮影した市内在住の外国人の暮らしや仕事ぶりなどの作品が、多彩な視点で紹介されている。6月9日まで。無料。月曜休館。(池田知之)
 常見さんは、アフリカやアジアなどのイスラム圏の人々を被写体にしながら、発表を続けている写真家。昨年末から三月にかけ、太田市内に住む中国やインド、ペルーなど七カ国の人たちを活写。華やかな衣装で民族舞踊を披露するネパール人や、工場で技能実習生として真剣な表情で作業に向かうフィリピン人ら三十六点を展示した。
 このほかにも市民から公募で寄せられた写真五十三点も紹介。みこしを担ぐベトナム人の楽しそうな笑顔などが並んでいる。
 太田市は全住民人口の5%に相当する一万一千人が外国人。国籍や文化、母語などによるコミュニティーをつくり、生活している人が多い。日本人との交流は頻繁ではないのが現状という。
 常見さんは「日本人と外国人は全く違った暮らしぶりと考えられがち。しかし、家族を大切にし、友人たちとつながりや触れ合いを楽しみながら、暮らしているのは外国人も私たちと同じ。生きる喜びや悲しみを共有して、生きるとは何か、家族とは何かと思いをはせてほしい」とコメントしている。
 最終日の六月九日午後二時から同館視聴覚ホールで、常見さんの講演会を開催する。常見さんが市内を巡って撮影した際の逸話を紹介する。定員八十人で、聴講には事前申し込みが必要。
 同館のホームページから電子メールで申し込む。先着順。

ボタン製造工場で働くフィリピン人の技能実習生=太田市内で(いずれも常見藤代さん撮影)

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