トランプ氏、本当の容態は… 医師団の説明で混乱、感染承知で選挙活動強行?

2020年10月5日 06時00分

3日、入院している米首都ワシントン近郊のウォルター・リード軍医療センターで執務をこなすトランプ大統領(ホワイトハウス提供、ロイター=共同)

 【ワシントン=岩田仲弘】米大統領選まで1カ月となった3日、トランプ大統領は入院中の病院から選挙戦復帰への意欲を示した。一方で自ら「ここ数日間が正念場」とも正直に明かした。専属医師団の説明があいまいで混乱を招いたため、事態収拾を図ろうとしたとみられるが、病状への疑念はさらに広がっている。
 「米国を再び偉大にする仕事を仕上げる必要がある。だからすぐに選挙戦に戻るのを楽しみにしている」
 トランプ氏は3日夜、ツイッターへの投稿動画でこう訴えた。先月29日の候補者討論会の時と比べ少しやつれたように見えるが、話しぶりはしっかりしている。
 投稿前、容体を巡る専属医師団の説明が混乱を招いていた。コンリー医師は会見で「大統領は非常に元気だ」「(病状に)改善がみられ、とてもうれしい」などと話したが、酸素吸入の有無についての質問には、「今日はしていない」などと言葉を濁し続けた。
 コンリー氏はまた、感染発覚は「72時間前」とも指摘。計算すると、感染は先月30日となる。トランプ氏は同日、中西部ミネソタ州で支持者集会を行い、1日には東部ニュージャージー州で資金集めパーティーを実施している。
 医師団はこれまで、感染を確認したのは1日夕と説明。トランプ氏自らツイッターで感染を報告したのは2日未明だった。「72時間前」が事実なら、感染を承知で選挙戦活動を強行したことになる。
 さらに別の医師はトランプ氏に対する未承認薬の投与も「48時間前」と指摘。コンリー氏の発表よりも1日前の投与となる。
 コンリー氏は3日夜、これらの発表内容を訂正したが、楽観論やあいまいな説明を繰り返しただけに、かえって疑念を招いた。

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