沈黙の菅首相…学術会議問題もひと言だけ 会見、説明に消極的

2020年10月5日 06時00分

就任以来、会見や記者からの質問に消極的な姿勢が目立つ菅義偉首相

 菅義偉首相は、日本学術会議の新会員候補6人の任命見送りに関し、自ら説明する場をほとんどつくらず、沈黙を続けている。今回の問題に限らず、9月16日の菅内閣発足以降、記者の質問を受けることには消極的な姿勢が目立つ。

◆官房長官会見を理由に

 任命見送りについて首相が答えたのは、2日に官邸を出る際、記者団の質問に「法に基づいて適切に対応した結果だ」と歩きながら話したひと言のみだ。記者会見などで説明する考えがあるかも聞かれたが、答えずに立ち去った。
 記者団は1日にも、見送りの理由を首相が自ら説明するよう求めたが、官邸側は官房長官会見が行われていることを理由に断った。「桜を見る会」の中止を表明した時も、首相は理由の説明に応じていない。

◆会見は就任時のみ

 記者会見は現時点で、9月16日の首相就任時に約30分間応じて以降は開いていない。記者団の質問に答える機会は、外国首脳との電話協議や地方視察の後に設定されている。だが、予定された質問に短時間答えた後は、追加質問にはほとんど答えていない。
 首相は安倍政権で官房長官として、3200回以上の会見を行ってきた。一方で、首相としての発信に対しては、自民党総裁選が告示された9月8日の会見で「内閣の方針は官房長官が(1日に)2回会見し、責任を持って説明している。こうしたことを進めていくことが大事だ」と、就任前から消極姿勢を示していた。(清水俊介)

PR情報

政治の最新ニュース

記事一覧