障害者の就労応援 分身ロボで接客試行 自宅から遠隔操作勤務

2020年10月6日 07時22分

庁舎案内のために置かれたオリヒメ=県庁で

 県は、障害者の就労支援に役立つか検証するため、遠隔操作できる「分身ロボット」を使って自宅にいながら県庁などで勤務してもらう取り組みを始めた。ロビーや庁舎内の店舗で、来庁者への声掛けや案内などを担当する。効果を検証し、障害者雇用の県職員に使ってもらうか決める。(志村彰太)
 分身ロボットは、人間の視線の動きやタブレット端末の操作により、言葉を話したり顔や腕を動かしたりできる「オリヒメ」を使う。今回の遠隔勤務の取り組みには、開発元の「オリィ研究所」に協力する障害者ら四人が参加する。
 九月二十九日から県庁新庁舎一階ロビーで始めた。今後は同庁舎の「ともしびショップ」、平塚市役所本館一階にある「ひらつか障がい者福祉ショップ ありがとう」と、一カ月ごとに場所を変えながら、十二月二十四日まで行う。
 県によるオリヒメを使った就労支援では、昨年十一月から筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の高野元(はじめ)さんが県のアドバイザーとして会議にオリヒメを通して参加しており、今回で二例目。

◆業務経験積もう! 県警チャレンジオフィス開設

チャレンジオフィスで業務を始めた非常勤職員の3人=県警本部で

 知的障害や精神障害のある人が就職を目指して経験を積む「県警チャレンジオフィス」が、県警本部内に開設された。警察組織で同様の取り組みをするのは、警視庁に続いて2番目となる。
 同オフィスでは、障害のある人が資料作成やパソコン入力、イベントの設営などの業務を通して、民間企業などに就職するための経験を積んでいく。年度ごとの採用で、2回まで更新可能。本年度は約50人の応募があり、20〜30代の男女3人が非常勤職員として採用された。
 開設初日の1日は、荻原英人警務課長が3人に辞令を手渡し、「期待と不安があると思うが、一歩一歩歩みを進めてほしい」と訓示。採用された女性は「このような機会をいただき、感謝している。経験を積んでステップアップしたい」と意気込みを語った。(土屋晴康)

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