防衛策「ホワイトナイト」 友好的な第三者が先に株を取得

2019年8月17日 02時00分
 ユニゾが、HISによる敵対的買収の阻止で実行するのが「ホワイトナイト(白馬の騎士)」という防衛策です。その中身をまとめました。 (矢野修平)
 Q 両社はなぜ対立しているの。
 A 観光ホテル事業にも手を広げるHISは同事業を今後の収益の柱として、無断でTOBを仕掛けました。一方、ユニゾはビジネスホテルが中心のため、「提携による相乗効果が期待できない」とTOBに反対しました。
 Q ユニゾが実施する「ホワイトナイト」とはどんな手法ですか?
 A 敵対者の買収に対抗し、別の友好的第三者に買い取ってもらう手法。苦境に立つ企業を敵から救うイメージから、支援者は「白馬の騎士」と呼ばれます。ユニゾのホワイトナイトである米ファンドのTOB価格は、HISより九百円上回っています。双方の価格が変わらないなら、HISの敵対的買収が失敗する可能性は大きいです。
 Q ホワイトナイトの事例はこれまで日本にありましたか。
 A 明星チャルメラで有名な明星食品が二〇〇六年、米ファンドから敵対的TOBを仕掛けられた際、同業の日清食品がホワイトナイトに。防衛に成功したものの、米ファンドも日清に株を高く買い取らせ売却益を得ました。
 Q ホワイトナイト以外に、どんな買収防衛策があるのですか。
 A 敵対的買収を仕掛けられた企業が、自社の優良事業や資産を第三者に売却してしまうことで買収者の意欲をそぐのが「クラウンジュエル(王冠の宝石)」という手法。既存株主に新株が取得できる権利を与えておき、買収者が現れたら、その持ち株比率を下げて買収を防ぐ「ポイズンピル(毒薬)」などもあります。しかし、ホワイトナイト以外のこれら防衛策は経営者の保身にもつながるため、裁判所から実行を差し止められる可能性もあります。

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