自動車税減税 喜べない? 新規購入のみ対象 「エコカー」増税も

2018年12月14日 02時00分
 二〇一九年度の税制見直しで焦点になっていた自動車関係税は、車を持っていると毎年かかる「自動車税」の減税などが決まりました。車の保有者にとってどんな影響があるのでしょうか。 (渥美龍太)
 Q 自動車税が下がるようですね。
 A 自動車税は排気量に応じ毎年徴収される税金です。見直しでは排気量一〇〇〇ccまでの小型車が最も優遇され、年四千五百円下がります。
 Q すでに車を持っている人も減税されるのですか。
 A 自動車税の見直しは一九年十月以降に車を買った人が減税対象。今持っている人は関係ありません。
 Q 買い替えればお得になるのですか。
 A 一概には言えません。車にはいろいろ税金が課せられており、車検時にも車の重さに応じ自動車重量税が徴収されています。燃費が良い車はこの税金を軽くする「エコカー減税」という制度があるのですが、今回の見直しで適用される車を絞ります。この結果、ハイブリッド車などでは従来より優遇が小さくなり、実質増税となるケースが増えそうです。
 Q でも基本的には負担が減るわけでしょう?
 A そうとも言い切れません。消費税増税分の2%も考えれば、これを埋め合わすだけの優遇を受けられるドライバーは限定されそうです。例えば排気量三〇〇〇ccの場合は、自動車税減税額は毎年わずか千円で、長く乗っても消費税増税分の負担を取り返すのは難しいでしょう。ユーザー全体でみても、当分の間はエコカー減税縮小などによる「増税」の方が自動車税の減税より規模が大きくなります。自動車税減税は新規購入の車に適用されるため、減税対象の車は毎年少しずつしか増えません。政府与党は減税の規模が、増税の規模を上回るのは十三年以上先と試算しています。
 Q そんなに先…。
 A それまでに、自動車税の仕組み自体が変わってしまう可能性もあります。カーシェアリングなど「車を持たずに使う」動きが急速に広がり、主に車の「保有」に税をかけてきたやり方が時代に合わなくなってきました。このため与党は来年度以降、走った分だけ税金をかける案などを検討すると言っています。

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