レジ袋有料化から3カ月 提供大幅減も万引増 袋持参せず「かごパク」も

2020年10月7日 07時48分

精算後の商品を店のかごに入れて持ち去る「かごパク」の対策として導入したピンク色のかご(右)。精算時にレジで緑色のかごから商品を移し替える=磐田市鳥之瀬の杏林堂薬局鳥之瀬店で

 七月にプラスチック製レジ袋の有料化が義務付けられてから三カ月。県内の小売店ではエコバッグや買い物かご(マイバスケット)の利用が増え、提供するレジ袋の量が大幅に減った。一方で、マイバスケットを悪用した万引や、店の買い物かごを持ち去る「かごパク」などの被害が「有料化後に増えた」という指摘もある。(木造康博)
 七月から有料化したホームセンターのエンチョー(富士市)では、八月に訪れた客の九割がレジ袋を使わなかった。同じく七月から五種類のレジ袋を二〜二十五円で売り始めたドラッグストアの杏林(きょうりん)堂薬局(浜松市中区)も、八月の店舗へのレジ袋の出荷量が六月に比べ九割減少。代わりにマイバスケットやエコバッグの売り上げが伸長し、マイバスケットは六月の六倍、エコバッグも二〜五倍に達した。
 遠鉄百貨店(中区)も八月は客の七割が「不要」と辞退。県内で四百九十二店舗(八月末時点)を展開するファミリーマート(東京)によると、有料化前までは三割ほどだったレジ袋の辞退率が、八月は77%に上った。
 義務付け前から有料で販売している企業でも削減が進んだ。二〇〇八年に有料化した遠鉄ストア(中区)では、エコバッグなどを使う意識が浸透してレジ袋を求める客が少ない中で七、八月は前年同月に比べ三割減った。担当者は「お客さまの環境意識が高まった」とみる。〇七年に有料化したマックスバリュ東海(東区)も、八月の使用率は前年同月比5%減った。
 一方、有料化して目立ち始めたのが万引だ。杏林堂では七月以降、浜松市内の店舗を中心に五件の被害を特定し、警察に届け出た。マイバスケットで買い物をした後、売り場に戻って高額の商品を盗み入れる事例が多いという。
 袋を持参せず、精算後の商品を店の買い物かごに入れたまま持ち去る「かごパク」も数件発生。対策として「かごの持ち帰りは犯罪です」と書いたステッカーを全店舗に掲示し、鳥之瀬店(磐田市)では精算後に取っ手のない色違いのかごを使うようにした。今後は他店舗にも導入していく。
 杏林堂の担当者は「万引やかごの持ち去りは以前からあったが、レジ袋の有料化に伴い増えた。注意を促していきたい」と話す。

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