メディア業界で働く女性のリアル NY拠点の日本人チームがネットドラマ制作

2020年10月7日 07時19分

ネットドラマ「報道バズ」の一場面=いずれもデルック提供

 米ニューヨークを拠点に活動する日本人クリエーター三人が、海外から日本のメディア業界を描いたネットドラマ「報道バズ」を自主制作した。米国のウェブメディアで働く日本人女性が主人公で、日米英でインターネット配信している。プロデューサー兼監督の川出真理さんは「メディアのあり方や女性の問題について考えるきっかけになれば」と話す。(奥野斐)
 ドラマは、日本の大手テレビ局で「女子アナ」としてバラエティー番組ばかりを担当させられた女性が、渡米しニューヨークのニュースアプリ会社に転職したところから始まる。日本向けにニュースを発信するメディア「報道バズ」のリポーターになるが、スクープを飛ばしても「勘違いアナ」と中傷され、バッシングを受ける。同僚たちには、著名人二世やハーフ、ゲイらも登場し、マイノリティーの生きづらさも描いている。
 川出さんは、同じ兵庫県出身の脚本家の近藤司さん、俳優の本田真穂さん=茨城県出身=の三人で二〇一一年にクリエーターチーム「デルック」を結成。海外でマイノリティーとして生きる経験や視点を生かし、「人のやらないことをやっていこう」と始めた。チーム名は「出るくいは打たれる」から付けた。
 米国で新しいニュースメディアが続々と出てきた六年前に企画し、今年二月に配信開始。制作費はネットで資金を募るクラウドファンディングなどで集めた。米国で活動する日本人俳優も多く出演している。
 「米国では自主制作ドラマがテレビ局で放映されることもある。演出やせりふも日本のドラマとはちょっと違うので、注目してもらえたら」と川出さん。主人公を演じた本田さんは「東京で夢の実現のために挑戦し続けている人に見てほしい」とコメントを寄せた。
 一話約二十分で全六話。AmazonプライムビデオやYouTubeなどで有料(一話二百二十円〜)で視聴できる。

米国を拠点に活動する「デルック」。左から本田真穂さん、川出真理さん、近藤司さん


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