やまゆり園 指定管理者「外部に情報提供は懲戒対象」 共同会文書、神奈川県が注意

2020年10月8日 07時18分
 県立障害者施設「愛名やまゆり園」(厚木市)の指定管理者の「かながわ共同会」が、職員に「事実と異なる情報を外部に通報するのは懲戒処分の対象になる」とする文書を配布し、「内部通報を萎縮させる」などとして県から注意を受けていたことが7日の県議会厚生常任委員会で明らかになった。
 県によると、同園で入所者の居室ドアの取っ手に緩衝材を取り付けて容易に出られないようにしていた可能性があるという情報が寄せられ、一部報道機関が9月初旬に報じた。共同会は緩衝材を取り付けたことは認めたが、入所者のけがを防ぐためで、閉じ込める意図はなく、虐待ではないと主張している。
 文書が職員に配布されたのは同月7日。情報を入手した県は9月中旬、虐待の疑い事案に通報義務を課した障害者虐待防止法や、内部通報者に不利益を与えない公益通報者保護制度の趣旨に合わず「内部通報を萎縮させる」などとして共同会を厳重注意。共同会は文書をすぐ削除したという。
 共同会は取材に対し「報道機関など外部への情報漏えいに注意喚起する意図であり、行政への虐待通報を制限するつもりはなかった」とした。 (志村彰太)

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