「1番ではなく2番がいい」 官邸が学術会議の人事に難色、大西元会長が詳細に説明

2020年10月9日 22時02分
 菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題で、野党は9日、国会内で合同ヒアリングを開き、同会議の大西隆元会長は「選考基準と違う基準を適用し、任命拒否したとなれば日本学術会議法違反になる」と首相を批判。広渡清吾元会長も「拒否した理由を説明しなければ首相の責任は果たせない」と強調した。(望月衣塑子)=野党合同ヒアリングの要旨はこちら

日本学術会議の任命拒否問題に関する野党合同ヒアリングで、発言する学術会議元会長の大西隆氏(左)。右は同元会長の広渡清吾氏=国会で

 大西氏が会長だった2016年10月、官邸は初めて会員補充の選考過程を見せるよう要求。1ポストに2人の候補を優先順位付きで挙げたリストを示すと、3つのポストのうち2つについて「(優先順位が)1番ではなく2番の方がいいのではないか」と入れ替えを求められたという。大西氏は「『どうしてですか』と尋ねたが、理由は明かされなかった。選考委員会を開き議論したがまとめられず、案を断念した」と証言した。
 17年10月の会員改選では、大西氏は前年末に官邸幹部と会い、途中経過を見せることを約束。「(以前の)総会で決まったものを持って、任命をお願いしたら『途中でも説明して』と言われた」と話したが、官邸に任命権を与えたわけではないとも強調した。
 大西氏は「選考は専門分野の業績で判断した。法律の基準と違う基準が適用され、(首相が)拒否した。学問の自由を制約している」と話した。
 広渡氏は「政府の態度で重要なのは、科学が自由に真理を追究できるようにすること。政治は科学とどう向き合うのか、根本に触れる問題だ」と批判した。

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