河井克行元法相が「これ総理から」広島市議が証言 案里被告は法廷で号泣、検察側は録音データを再生

2020年10月13日 12時45分
河井克行被告(左)と案里被告

河井克行被告(左)と案里被告

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 昨年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた参院議員河井案里被告(47)の公判が13日、東京地裁で開かれた。海徳裕志・広島市議(60)が出廷し、案里議員の夫で元法相の衆院議員克行被告(57)=同罪で公判中=から2回にわたり計50万円を受け取ったと認め「以前、元法相からどう喝されたことがあり、現金を断れなかった」と証言した。検察側は、元法相が市議に現金を供与した際の会話とされる録音データを再生した。
 海徳市議によると、1回目は昨年3月下旬で、選挙事務所を訪れた克行元法相に「これ総理から」と現金入りの封筒を差し出された。市議は「実際は総理からとは思えず、参院選で案里議員を応援してほしいということだと思った」と述べた。
 録音データは2回目となる同6月1日の提供時とされ、元法相とみられる男性が「(広島)県連が何もしてくれない。助けてくださいよ。応援してください。これ気持ちですから」と発言する内容。海徳市議はこの後、元法相が現金入りの封筒を置いていったと証言した。自ら録音したとしている。
 案里議員は、元法相がどう喝したとする市議の証言後に号泣し「主人のご無礼を許してください」と発言した。
 案里議員は克行元法相と共謀し、地元議員ら5人に現金を供与したとされる。海徳市議は5人に含まれていないが、検察側は録音が客観証拠であり、案里議員の公判で取り上げる必要があると主張し、地裁が認めた。
 これまでの公判で、地元議員ら5人のうち4人は現金の趣旨を「投票の呼び掛けや集票依頼だと思った」と証言。1人は自身への「当選祝い」の意味合いが強かったとの認識を示した。
(共同)

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