<新型コロナ>「夏の甲子園 オンライン」富士宮東が準優勝 3年間の苦楽を10分間で発表

2020年10月14日 07時14分

「夏の甲子園大会オンライン」で準優勝した富士宮東高校野球部の3年生5人=富士宮東高校で

 全国の高校野球部員がオンライン上で高校野球への思いを発表する「夏の甲子園大会オンライン」で、富士宮東高(富士宮市)が準優勝した。新型コロナウイルス禍で夏の甲子園大会が中止になる中、三年生の全部員五人が参加し、高校野球に打ち込んできた三年間を、自分たちの言葉で表現した。(佐野周平)
 夏の甲子園大会オンラインは、全国の元高校球児らの有志が実行委を発足させ、ビデオ会議システムを活用して八月九日に初めて開催した。全国から参加したのは八校。高校野球で味わった喜びや悔しさ、将来の夢などを十分間で発表し、高校野球指導者らが審査した。
 富士宮東高の五人は、野球部の大勝良則監督からこの企画を紹介され、参加を決めた。夏の甲子園大会の中止が既に決まっていた時期で、当時野球部主将だった三年佐野虎太郎さんは「中止を覚悟していたが、やっぱり悔しかった。(甲子園大会オンラインで)新しい目標ができた気分だった」。
 新型コロナ禍で中止になった県大会の代替大会が、甲子園大会オンラインの約一カ月前にあったが、富士宮東高は代替大会で初戦敗退。佐野さんは「プレーで結果を出せなかった分、こっちでは結果を出したいという思いが強くなった」と語る。
 発表本番で五人は、上級生が引退した新チームは選手が十人と少なく、時には他の部活の生徒の助けを借りて試合したことに触れ、「人数ギリギリだからこそ、野球をできることのありがたみを実感できた」などと語った。また、強豪校からの練習試合の申し込みを断ったことにも言及。「テスト期間を言い訳にして、自分たちの気持ちの弱さが出た」と振り返るなど、本音の部分もさらけ出した。
 最後には、一人ずつ大勝監督への感謝の言葉を述べ、卒業後の飛躍を誓った。
 準優勝という結果に、三年勝又匡さんは「ここまで頑張ってきてよかったと、自然と涙が出てきた。最後に五人で良い思い出ができた」。大勝監督は「試合では監督の采配で動くが、今回は自分たちで一から考えて発表した。この経験は大きな財産になると思う」と目を細めた。

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