筑波大学長選考「プロセスに疑義」 教職員有志が会見

2020年10月14日 21時53分
 筑波大の教職員有志でつくる「筑波大学の学長選考を考える会」は14日、東京都内で記者会見し、「学長選考のプロセスの公開性と公平性に疑義がある。開かれた議論を」と訴えた。

筑波大学長選考について「公開、公平性に基づく民主的プロセスを」と訴える竹谷教授(左)=14日、東京都内で

 会によると、筑波大の学長選考会議(議長・河田悌一関西大元学長)が4月、学長選考で従来行ってきた教職員への意向調査投票を行わず、学長任期の上限も撤廃すると、河田議長名で教職員に通知。これを問題とする有志が会を結成し、今月7日に「議長選出は適切に行われたか」「意向調査投票を廃止した根拠は」と大学に質問状を送った。
 今回の学長選考では、大学理事らでつくる教育研究評議会が、現職の永田恭介学長(67)=国立大学協会会長=と生命環境系長の松本宏教授(65)を候補に推薦。学長選考会議が20日に新学長を選ぶ。
 「考える会」の竹谷悦子教授は会見で、「筑波大は軍事研究を行わないとしているのに、2019年に防衛装備庁の安全保障技術研究推進制度に応募し、研究資金を受け入れた」と指摘。これまでの規則では永田氏は来年3月で学長任期を終えるが、考える会は「非民主的な手続きで学長に再選されようとしている」と訴えている。
 教育研究評議会は、学長選出の権限がないことを前提に教職員に意見聴取をしており、永田氏が584票、松本氏が951票だった。
 筑波大広報室は「学長選考は学内で周知している。指摘されている問題については21日に記者会見を開いて説明する予定」としている。(土門哲雄)

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