<新型コロナ>ハマスタで観客満員の実証実験 知事「五輪へ大きな一歩」

2020年10月16日 08時19分

記者会見に応じるDeNAの南場会長(左)と黒岩知事=県庁で

 新型コロナウイルス感染防止と大規模イベントを両立できるか検証するため、横浜スタジアム(横浜市中区)で行われるプロ野球の試合で、収容人数の制限をなくし、満員に近い観客を入れる実証実験を行うことになった。黒岩祐治知事は十五日、県庁で関係者と会談し、「六月ごろから、横浜スタジアムを満杯にする計画を作ろうと考えていた。来年の東京五輪に向けて、大きな一歩になる」と語った。 (志村彰太)
 感染リスクを高める「密集」「密接」を避けるため、現在はスポーツイベントの観客数は施設収容人数の50%以内に制限されている。収容人数約三万四千人の横浜スタジアムは、一万六千人まで受け入れている。
 実証実験は三十〜十一月一日の横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース戦で実施する。観客には「COCOA(ココア)」など感染者と濃厚接触した可能性を知らせるアプリの利用・登録を促す。マスク着用を強く求め、球場内で密集が発生したら注意喚起する。初日は八割、最終日は満員を目指す。
 マスクの着用率、交差点や店の混雑状況、人の流れは、顔認証などの機能が付いた高精細カメラで記録する。試合終了後は球場外の交差点の映像をバックスクリーンに映すなどして、分散退出と混雑解消を狙う。人の流れは検証するが、感染者数が増えたかを検証するかは未定という。
 黒岩知事は「誰かが踏み出さないといけない。『これならできる』というモデルを示したい」と意気込んだ。知事と会談したDeNA親会社の南場智子会長は「歓声を出さない、ハグをしないというルールが(満員でも)守られるのか、試合前後のファンの行動がどうなるか、やってみなければ分からない。どこにリスクがあるのか把握したい」と話した。

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