日本文化を海外に発信、ロス日本映画祭で受賞 八王子の村上監督

2020年10月20日 05時50分

作品の一場面。榊原文翠を「前進座」の渡会元之さんが演じた(村上さん提供)

村上清治さん

 映画監督の村上清治さん(73)=東京都八王子市=が、幕末期に大和絵復活を目指して苦難の道を歩んだ3人の絵師を描いた作品で、第15回ロサンゼルス日本映画祭の最優秀長編映画賞を受賞しました。村上さんは「これからも海外に日本文化を発信し続けたい」と本紙に喜びを語ります。
 作品は「京都『やまと絵師』物語」(2019年、85分)。美術館や博物館で特別に撮影した幕末・明治の大和絵とともに、時代背景やエピソードを再現ドラマで紹介しています。
 冒頭、尊皇派の絵師とみられていた冷泉為恭(1823~64年)が、過激な尊皇派に殺害されます。絵の技量を磨くため、幕府所有の平安時代の古典絵巻を模写しようと、幕府側の屋敷に出入りしたことが誤解を生んだのです。
 もう1人の絵師・榊原文翠(1824~1909年)は、村上さんの父方の曽祖父です。旗本の家に生まれたものの、絵師の人生を貫きました。榊原の生き様を父から教えられた村上さんは「物作りはいつの時代も命がけ」と、自らの姿を祖先に重ねます。
 在米邦人らが運営するNPO主催の同映画祭では、2018年に「カメラを止めるな!」が最優秀作品賞に、俳優桃井かおりさんが最優秀監督賞に輝いています。
 作品(英語版もあり)は、アマゾンプライムビデオで配信中。(青木孝行)

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