秋の恒例行事、相次ぎ中止 箱根大名行列 規模縮小し代替行事

2020年10月17日 07時34分
 新型コロナウイルス感染拡大により、箱根町で毎年十一月三日に行われていた恒例行事の箱根大名行列=写真=が今年は中止となった。主催する箱根湯本観光協会は同日、規模を縮小した代替行事を催す。
 一九三五年に始まった大名行列は小田原藩の格式にならい、「下に、下に」の掛け声を出す露払いを先頭に、時代装束の百七十人と芸者衆ら総勢四百人が箱根湯本駅周辺六キロを練り歩き、八万人以上が沿道を埋めてきた。戦争中に途絶えたほか、戦後では雨天だった七二年、昭和天皇の病状悪化で自粛した八八年以来、三度目の中止となる。
 代替行事は芦ノ湖畔の箱根神社などで開催。時代装束の参加者を十四人に縮小し、演技奉納の後、町内各所で短時間、演技を披露する。観客の密集を防ぐため、詳しい場所や時間は公表しない。
 協会の西島庸吉会長(54)は「湯本地区だけでなく、箱根全体の安寧と疫病退散を願い、この形にした」と説明した。問い合わせは観光協会=電0460(85)7751=へ。
 同月二十一、二十二日に開催予定だった第七十三回秦野たばこ祭の中止を決めた秦野市などもメモリアル事業を行う。同月三日午後七時から五分間、権現山一帯で花火を打ち上げ、市公式YouTube「はだのモーピク」でライブ配信する。
 ほかに、はだの歴史博物館が同月一日、「葉タバコ耕作と秦野」の常設展を始めるほか、本町公民館も同月十四〜二十三日、たばこ祭の資料展を開く。問い合わせは市観光振興課=電0463(82)5111(代表)=へ。 (西岡聖雄)

◆横浜・大鷲神社 「酉の市」の露店

 横浜市南区の金刀比羅・大鷲(おおとり)神社は、毎年十一月に開く恒例の「酉(とり)の市」で熊手商など露店の出店を中止することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、神事のみ規模を縮小して執り行うという。
 神社近くの大通り公園は例年、縁起物の熊手を扱う露店が軒を連ね、家内安全や商売繁盛を祈願する多くの参拝客でにぎわう。
 今年の酉の市は、一の酉が十一月二日、二の酉が十四日、三の酉が二十六日。
奉納提灯(ちょうちん)の設営も行わず、拝殿前の「鈴緒」は撤去し、例祭当日のご祈祷(きとう)は制限する。露店など諸行事の中止は横浜大空襲のあった一九四五年以来という。
 同神社の担当者は「今年は参拝者の感染防止の観点から致し方ない。来年こそは今年の分を取り戻すぐらいに盛大に催行したい」と話した。 (丸山耀平)

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