NZ総選挙 与党が圧勝 コロナ対応で評価 アーダン首相続投へ

2020年10月18日 06時00分
 【バンコク=岩崎健太朗】ニュージーランド議会(1院制、基本定数120)選挙が17日に投開票され、ジャシンダ・アーダン首相(40)率いる与党・労働党が単独で過半数を獲得し、続投を決めた。若い女性リーダーの根強い人気に加え、今年に入り新型コロナウイルスの早期封じ込めでみせた指導力が評価された形だ。

17日、オークランドで勝利宣言するニュージーランドのアーダン首相=AP・共同

 地元メディアによると、アーダン氏は大勝を受け「世界の対立はますます深まっているが、われわれはすべての国民を代表する党になる」と語った。労働党の獲得議席は64議席に達する見通しで、前回3年前の46議席から躍進し、最大野党の国民党を大きく上回った。前回は国民党に次ぐ第2党だった労働党は、少数政党との連立や閣外協力を得て9年ぶりに国民党から政権を奪還した。
 アーダン氏は同国史上最年少の37歳で3人目の女性首相に就任。8カ月後に長女を出産し、現職首相では世界で初めて産休を取得し注目を集めた。昨年、白人至上主義者の男がモスクを襲撃し、51人が殺害された銃乱射事件では、憎悪の連鎖を断つためにいち早く連帯を呼び掛け、即座に銃規制に乗り出した。
 新型コロナ対策では、症例が少ない3月の段階で厳格な都市封鎖を決断。SNSのライブ配信などで直接国民に協力を求め、拡大を抑えた。
 華やかな横顔の半面、公約だった低価格住宅の供給や子どもの貧困対策などが進んでいないとの指摘もあり、2期目の課題となる。
 議会選挙と同時に、安楽死と嗜好用大麻の合法化を問う国民投票も実施され、結果は30日に発表される。同国で医療用大麻はすでに合法で、嗜好用としても経験者が多いとされる。アーダン氏も選挙戦討論会で「ずっと以前に使ったことがある」と語っていた。
 合法化には生産、流通、販売を政府が管理し、若者らへの害を減らす狙いがある。賛成が過半数を占めれば法案が提出され、20歳以上に一定量の購入や栽培などが認められる。最新の世論調査では賛否が拮抗し、賛成がやや上回っている。

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