パリ近郊の教師首切断事件で18歳男射殺、9人拘束 大統領府は国葬を検討

2020年10月17日 22時03分
17日、フランスのテロで献花する人々=パリ近郊コンフランサントノリーヌ(ロイター=共同)

17日、フランスのテロで献花する人々=パリ近郊コンフランサントノリーヌ(ロイター=共同)

  • 17日、フランスのテロで献花する人々=パリ近郊コンフランサントノリーヌ(ロイター=共同)
 【パリ=谷悠己】フランスのパリ近郊で16日に中学校の男性教師が男に刃物で首を切り落とされ死亡した事件で、捜査当局は17日、男の関係者ら9人を拘束した。仏メディアが報じた。男性教師は「表現の自由」の例としてイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒らに見せたとされ、男性への報復行為が計画された可能性がある。

◆教師の首を手に犯行声明? 大統領「テロだ」

 ニュース専門テレビBFMによると、警察官に射殺された男はイスラム教徒の多いロシア南部チェチェン共和国系の18歳とみられ、拘束された9人には両親や弟ら親族が含まれる。風刺画を見せた授業後、別の保護者によって教師の言動が不適切だと告発する動画も投稿されていたといい、イスラム教徒の間に反発が広まっていたとみられる。男が事件後に男性教師の首を手にした犯行声明をツイッターに投稿したとの報道もある。
 宗教的対立を背景にした残虐な事件に仏国内では衝撃が広がり、16日夜に現場を視察したマクロン大統領は「イスラム主義によるテロだ」と述べた上で「暴力で共和国を分断することはできない」と糾弾。大統領府は17日、男性教師の国葬を検討していることを明らかにした。
 パリ市内では2015年に襲撃された週刊紙シャルリエブドの旧本社前で、同紙が事件の背景となったムハンマドの風刺画を再掲載した後の先月下旬、イスラム過激派とみられる男が男女2人を刃物で襲撃する事件が起きている。

関連キーワード

PR情報

主要ニュースの最新ニュース

記事一覧