<女性アスリートの性的画像問題>被害選手に聞く「相談窓口作って」

2020年10月18日 06時00分

陸上競技の大会で力走する女子選手たち。選手のプライバシー保護のため画像を暗くしています=9月

 女性アスリートへの性的な撮影被害や画像拡散の問題を受け、8月に日本陸上競技連盟アスリート委員会に被害を訴えた日本代表経験もある陸上女子選手の一人が17日までに匿名で取材に応じた。全国の中高生や各競技に広がる現状に相談窓口の設置を訴え、現時点では刑法で規定されていない「盗撮罪」の創設も含めた法整備に期待感を示した。

◆「露出がなかったら誰が見るんだよ」と言われショック

 ―日本オリンピック委員会(JOC)が被害防止へ対策に乗り出す。
 「こういうことが起きていると知ってもらうのが一番だと思う。被害を受けているのは一つの競技だけじゃない」
 ―会員制交流サイト(SNS)などの反響は。
 「ユニホームのデザインに関して『女子選手が露出を減らせばいい』『露出がなかったら誰が見るんだよ』と(SNS上で)言われてショックだった。女性アスリートへのリスペクトがないと感じている。競技レベルが男子より劣っているからといって、男女差別を明確に感じた」
 ―ユニホームの露出が多くなるのは競技性を追求した側面でもある。
 「今は男子も風の抵抗をもらわないようにぴちっとしたタイプに変わってきている。スパッツは丈がある分、走っているときに上がってきちゃう。正直、ブルマの方が走っていて楽ですよね」
 ―男性の目を気にして競技はしていない。
 「外見を入り口にファンがつくのはあると思うが、メディアが選手に対し『美人アスリート』といった性的な扱いをするのもどうかと思う」

◆法整備に期待「海外では摘発。日本はなぜないのか」

 ―法整備について。
 「ぜひできてほしい。安心してスポーツに打ち込めるし、スポーツに限らずネットにはいろいろあふれている。海外では法律で摘発されるのに、なぜ日本ではないのか」
 ―性的な無断撮影は法整備が進んで犯罪になれば抑止力になる。
 「そうでないとやめようと思わない。誰かが罰せられて自分もやってはいけないと感じる人も多いはず。そこまで踏み込んでもいい問題でないか」
 ―JOCや全国高等学校体育連盟、日本スポーツ協会に求める対策は。
 「相談窓口は絶対設けた方がいい。どこの誰に相談したらいいか分からないのが一番大きい」
 ―選手への講習会の必要性は。
 「誰かに見られている意識を教える。ユニホーム姿の写真を撮られたらどんなふうに使われ、拡散されるか分からないということを知るべきだ」(共同)

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